【2016年プラス収支!】 三連複100円一本勝負

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なぜ100円一点なのか? 前編

 ――競馬はお金の争奪戦。

 競馬を始めて2年目、あるときハタと気づきました。
 私にとっては当初、2割ものテラ銭を無慈悲にも引いていくJRAが、馬券を買うときの仮想敵でした。
 ……が、実はそうではないのだと。
 私が払戻金を引き出すのは、本当はJRAの金庫からではない。
 あなたがた、まさにそう、今このブログを読んでいるような、全国数百万の競馬ファンの財布の中から――です。
 私とあなたは、ライバル同士。
 全国数百万の競馬ファンがお金を出し合って、お金を奪い合っていくわけです。
 JRAはあくまでその手数料として、日本の法律に則って2割の控除率を定めているに過ぎない。

 しかもこの争奪戦は、分のない賭けです。
 先述のようにJRAが2割を引いていく時点で、的中者が分け合うのは残りの8割に過ぎません。
 たとえば3番人気の複勝なら3番人気の複勝を漫然とベタ買いし続けていったら、おそらくは自動的に回収率が8割に収束していくようにできている。
 少しでも回収率を上げたい。負けたくない。
 そう思って確実に勝ちにいこうと、人気筋の買い目に張っていくと、当たったところで配当が少なく、的中したけど収支はマイナスという「トリガミ」にもなる。
 だからといって穴馬券ばかり買い続けても、当然、全レース中の出現率は人気筋に比べたら低いわけですから、ズルズルと負けがかさんでいく。
 負ければ取り返すために次のレースに賭けたくなるものですから、悪循環に陥ってしまう。
 たとえ何回か万馬券を当てたところで、私のような素人ならば、気づけば回収率8割に収束するようにできているものなのです。きっと。

 では、どうすればいいのか?

 そこで私が注目したのは、

「馬券の最小単位は1口100円である」

 という、非常に良心的な価格設定でした。

 競馬は、全国の競馬ファンとお金を出し合って奪い合うゲームです。
 もちろん、多くの出資をして当たれば、それだけ多くの儲けになって返ってくるわけですが、もし外れてしまったら、その大金はそっくりそのまま誰かのお金になる。
 一方、最小の出資で、他の人が大金をプールしてくれたからこその高配当を手にすることができたなら、それは痛快な勝ちと呼べるのではないか。
 そう考えたのです。
 普通に生活していたら、100円が数万円に化けることなど有り得ない。
 そんな魔法のようなことが起こってしまうのも、外れ馬券によって大量の金がプールされているからこそ……です。
 払戻金の財源はJRAにあるのではなく、全国の競馬ファンから供出された賭け金にあるのです。

 どこぞのセレブ向けカジノならいざ知らず、1口わずか100円から参加できるのに、それをアドバンテージとして勝負しない手はない。
 金銭感覚とは人によって異なるものですが、私にとって1,000円は、馬券でいえば10口であると考えます。
 1,000円札1枚があれば10回も万馬券の夢を楽しめるのに、たとえば単勝に1,000円を突っ込むとは、なんと勿体ないことか。
 競馬場やATMの片隅に落ちている外れ馬券を見るたびに、私なら、そう思ってしまいます。

(同時に、少し意地悪ですが、私のために払戻金をプールしてくれてありがとう、と)

                            つづく