有馬記念に見るオッズの変動
日本中央競馬会(JRA)は25日、今年行われた全レースの馬券売り上げが2兆6708億8026万1600円だったと発表した。前年比3.4%増で、5年連続で前年を上回った。今年から発売を開始した海外競馬の馬券売り上げは含まない。入場者数は同0.3%減の630万662人。
(http://www.jiji.com/jc/article?k=2016122500094&g=spo)
今日は、オッズの話を少し。
JRAの売り上げが上がれば、私が何もしなくても、払戻金は年々少しずつ底上げされていくはず。
だから私は毎週100円で、年間たった数万円でもいいから勝ちを狙いにいくわけです。
25日の有馬記念のオッズの動きには、興味深いものがありました。
私もサトノダイヤモンドは大本命に入れていましたので、単勝2.6倍は、思っていたよりもむしろ「ついた」という印象です。
投票締め切り直前の配当の下がり方は顕著でした。
見ていて戸惑うほどに、あれよあれよという間に急激に下がっていった。
もし1番人気が1時間前にひっくり返っていたとしたら、サトノダイヤモンドの単勝払戻金は、もっともっと下がっていただろうと思います。
理由はいくつか推測できます。
パドック・返し馬の絶好の仕上がりを見て、買い足した人。
そもそも締め切り直前まで見極める目利きの人たちによる、勝負を賭けた大口の投票。
そして、絶対の自信を持って大金を投じたであろう馬主の里見氏はじめ、多くの金持ちの人たちは、オッズが下がらないように直前に購入したはずです。
競馬はお金の争奪戦。
なるべく人が賭けないところに賭けて、高い配当を手に入れるゲームです。
1番人気になれば当然、多くの人の注目が集まってしまいますから、サトノダイヤモンドを本命視していた人たちは、直前まで待っていたのですね。
じつは私を競馬に引っ張り込んだ一人が実父なのですが、彼は私と対極を行く本命党。
私にとっては反面教師です。
その父が直前になって、
「経験から言って、人気が急激に上がる馬は勝つ」
と言い出したものだから、私も何となく勘が働いて、サトノダイヤモンド単勝100円を買い足したのでした。
前日の阪神カップを勝っていたこともあっての買い足しですし、メルマガやブログには書いていなかったことですので通算成績には反映させませんが、じつは私の有馬記念は-100円ではなく、+60円の勝ちでした。
基本的に「人気」というのは、どんな指数にも及ばない最強の指標です。
いわばウィキペディアのような「集合知」。
私のような最低出資者は、金持ちたちの駆け引きによるオッズの変動も見極める必要があると感じたレースでした。
賭け金が高ければ高いほど、オッズに影響を与えますから、大金は締め切り直前にこそ動く。
金持ちとは、もともとそれだけ稼げる勝負勘を持った人たちですから、ときには彼らの尻馬に乗り、ときには鼻を明かして、おこぼれに与るくらいが私には丁度いい勝ち方だと思っています。