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競馬メモ編集のススメ(2)

 今週は私なりの「競馬メモ」の作り方について、詳しく説明していきます。
 注目すべきは以下の5項目です。

(1)馬の個性(癖、気性、走り方)
(2)馬の適性(芝ダート、道悪、距離)
(3)故障の回復状況
(4)脚質とレース展開について(こうなればいい/こう走る)
(5)そのレースが目標かどうか

 たとえば、東京新聞杯に出走予定のプロディガルサン。
 3日(木)夜の段階でYahoo! ニュースに出てきたコメントを私なりにまとめると、以下のようになりました。

***

◆プロディガルサン

▽先週の白富士Sを除外されてのスライド参戦
国枝調教師
「前走の菊花賞(GI・11着)は良い感じで流れましたが、
前が開いて上がって行ったら詰まってしまい、
それでひと伸びができませんでした」
▽「前走後は体調を少し崩しましたので、放牧で立て直しました」
▽「放牧を挟んで馬体が増えた」
▽「今回は新馬戦以来のマイル。その対応がカギだが、古馬相手でも」
新馬戦(勝ち)以来の東京(芝マイル)も問題ない」
「1600メートルは(広い)東京コースならいい」
▽「スラッとした体形で長いところを目指してきた馬」
▽「これまでこちらが思う通りの実力が発揮できませんでしたが、
終いの脚が生きる競馬をしてほしい」
田辺騎手
▽「(前走は)2周目の向こう正面で狭いところに突っ込んだら力んでいた」
「先週のレースを予定していただけに仕上がっています」
▽「マイルはやってみないとわからない」
▽「少しかかる面もあるのでその点が軽減されれば」
▽「まだ緩さもある」
「スタートからうまく流れに乗れるかどうか」

***

 以上です。
 見やすいように、マイナスの要素には▽印を付しています。
 それでは、このメモに基づいて5項目をチェックしていきます。

(1)馬の個性(癖、気性、走り方)

 田辺騎手のコメントから、あるいは馬混みが苦手かもしれません。
 少しかかる面もありそうです。

(2)馬の適性(芝ダート、道悪、距離)

 陣営は芝のステイヤータイプと捉えているようです。
 実際、ここ4走はすべて2,000m以上の長距離。
 新馬戦で東京芝1,600mを勝っているとはいえ、距離に不安が残ります。

(3)故障の回復状況

 前走後に「少し体調を崩した」とあります。
 その快復状況がどの程度のものなのか。
 現在の体調は、紋切り型の「いいよ」とのコメントしか届いていないので測りかねます。
 が、少なくとも3ヶ月半の休み明け、競馬勘については鈍っている可能性が捨てきれません。
 馬体も必要以上に増えてしまっているおそれがあります。

(4)脚質とレース展開について(こうなればいい/こう走る)

 脚質や馬の気性から「レース展開に注文がつく馬」というのがいます。
 プロディガルサンの場合、先行したレースもありますが、狙っているのは差しの形であることがコメントから読み取れます。
 陣営は「ある程度流れてくれれば」と踏んでいるようです。

 基本的に現代の競馬は、先行有利だと考えています。
 差しを選択する場合、ある程度ペースが流れてくれないことには、前の馬に脚を残されてしまうからです。
 最後の直線で他馬をごぼう抜きにする豪快な末脚は見た目も魅力的ですが、差しは基本的には受け身の作戦。

 少頭数でこれといった逃げ馬も存在しない今年の東京新聞杯
 ペースが流れるかは疑問です。
 ただし、プロディガルサンの過去5走を見てみると、すべてスローペース。
 展開に恵まれず、本来の力が発揮できていないことがわかります。
 序盤が流れると予想する場合、不当に人気が低いようなら、検討する余地はありそうです。

(5)そのレースが目標かどうか

 厩舎コメントで私がいちばん気にしているのが、この観点。
 先週の根岸Sで勝ったカフジテイク陣営が漏らした本音が象徴的です。

カフジテイク 湯窪調教師
「ここで結果を出さないとダメ。悪くても2着には…。勝負駆けになります」

「前走叩いて、ここを目標に」「ここがメイチ」「ここが勝負駆け」
 といった強気のコメントが出てきたら、私は評価を一段階上げます。

 競馬には、休み明けの馬もいれば叩き2走目、3走目の馬もいます。
 また、大舞台に向けたステップレース(叩き台)として使う馬もいれば、確実に賞金を加算したいという思惑で出てくる馬もいます。
 先週のカフジテイクなどは賞金も足りておらず、フェブラリーSの優先出走権が何が何でも欲しいという典型的な例でした。

 とはいえ、AJCCのタンタアレグリアのように、明らかな叩き1走目で実力と好騎乗によって勝ってしまう馬もいるので、一概にはいえませんが。

 ダービー、セントライト記念菊花賞と使っているプロディガルサンにとっては、ここは休み明け、仕切り直しの一戦。
 まだまだ未来のある4歳、全兄にリアルスティールを持つ良血馬でもありますので、今後も大きなところを狙っていそうです。
 強気なコメントが出てこないのが寂しい気がします。
 ただし、大きいところを目指す馬だけに、軽視は禁物。
 不当に人気が出ていなければ、もしかしたら検討に値する馬かもしれません。