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調教の勉強、始めました。

 
 先週の阪神牝馬S、桜花賞の結果は以下のとおり。


阪神牝馬S 予想】

◎ 6 ミッキークイーン → 1着
○ 4 クロコスミア   → 4着
▲ 2 クリノラホール  → 11着


桜花賞 予想】

◎ 14 ソウルスターリング → 3着
○ 6 リスグラシュー   → 2着
☆ 9 ゴールドケープ   → 13着


【当連載の収支】

+7,910円


 本命・対抗の2頭はそれぞれ掲示板に絡んでくれたので、あとは穴馬の激走を待つだけの形。ギャンブルとしては理想の展開で、まずまず見ていて楽しめました。

 さて、今週は公私ともに忙しく、土曜の配信ができませんでした。申し訳ありません。
 その代わりというわけではないですが、今日は皐月賞が行なわれる中山競馬場の10レース、11レースを予想していきます。

 ところで、過去5走の着差・タイム・脚質・ペースを重視している私が、先週から重い腰を上げて、ようやく調教の勉強をしています。
 教科書は、調教を重視している予想家・井内利彰氏の著書『増補改訂版 競馬に強くなる調教欄の取り扱い説明書』(ガイドワークス)です。

 で、先週の桜花賞をサンプルに色々と数字をこねくり回してみた結果、あくまで私の独断と偏見に過ぎませんが、結論から言いますと、
「やっぱり調教時計はアテになりそうにない」
 というのが正直な感想でした。

 そもそも、調教の定義は、
「1ハロン15秒以下の速いペースで負荷をかけること」。
 たとえば栗東CWで3ハロン39秒で入ってきたとしても、結局のところ本番のレースでは芝(良)の場合、上がり33~34秒の決着になるわけですから、かかる負荷の度合いが違います。
 馬によって追い切りのコース・馬場状態・時間帯・馬場の何分どころを走ったかも違いますから、素人には比較のしようがありません。

 また、調教時計の分析はどうしても「折り合いがついているか」「終い最速になっているか」に終始しがちです。
 実際、井内氏が前掲書で唱える「ダブル最速」の理論も、調教の「終い最速」と過去走の「上がり最速」が判断基準となるため、必然的に差し馬が良く見えてきてしまいます。
 基本的に先行有利な現代競馬において、たとえば「ラスト1F11秒台」の価値がどれだけあるかと考えると、疑問符がついてしまいます。

 角居勝彦調教師が上梓したばかりの新刊『競馬感性の法則』(小学館新書)にも、こんな一節があります。

「昔の調教欄は分かりやすかった。各厩舎とも、同じような強い追い切りをこなしていて、調教欄を比べれば、馬の能力差がだいたい分かったものです。(中略)
 でも、今は分かりにくくなっている。
 厩舎ごとに調教パターンが違うからです。目ぼしをつけた馬が2頭いるとして、馬場条件が同じでも、タイムの良いほうが強い、とはなかなか言い切れない。
 調教には明確な目的があり、当然それは厩舎によって、競走馬によって異なります。
 タイムを出したい調教もあれば、そうでない場合もある」

(『競馬感性の法則』第4章 第3節より引用)

 現役の調教師が言うのですから、真実の一端を突いているのではないでしょうか。

 ただ、私が先ほど「アテにならない」と書いたのは、あくまで「調教時計」の話。
 素人なりに調教の「明確な目的」を推理するために、ウッドチップ・ポリトラック・坂路といったコース形態や、単走・併走・3頭併せといった他馬の頭数、また先行・併走・追走といった他馬との位置関係は材料になりえると思われます。
 また「まっすぐ走れているか」も見た目でわかりやすいポイントのひとつでしょうか。

 たとえば皐月賞1枠1番のマイスタイルの最終追い切りはしっかり先行して「抜かせない」ことが目的と思われます。
 2番スワーヴリチャードは、直線で少しヨレたように見えるのが気がかり。
 そして3番コマノインパルスは……3頭併せで古馬を相手に遅れたことが、人気を落としている要因のひとつと思われます。
 しかしながら、前掲の『競馬感性の法則』には、
「3頭併せの調教はゴール板を越えてからが大事」
 という言葉もあります。
 もうひと追いで狙いどおりの分量の負荷をかけた可能性もあり、軽視は禁物です。
 結局、プロのやっていることなんて、我々素人にはわかりっこないと言ってしまえば、それまでなのですが。

 

 

増補改訂版 競馬に強くなる調教欄の取扱説明書

増補改訂版 競馬に強くなる調教欄の取扱説明書

 

 

 

競馬感性の法則 (小学館新書)

競馬感性の法則 (小学館新書)