春雷S 三連複一本勝負
※本記事はレース当日未明時点での予約配信です。
人気・オッズの状況は、最終的には変動している可能性があります。
2017年4月16日(日)中山11R
サラ系4歳上オープン ハンデ
芝右1,200m 15頭 15:00発走
【予想】
◎ 3 オメガヴェンデッタ
○ 1 コスモドーム
☆ 13 トウカイセンス
【買い目】
三連複 1-3-13 100円
皐月賞のひとつ前のレース、私の好きなスプリント戦を予想してみました。
まず、皐月賞にもつながることですので、中山競馬場芝コースの傾向を検証します。
3回中山開催の最終週、内側の馬場は荒れているはずなので、外差しが決まる余地もありそうです。
そこで、前日15日(土)の1~3着馬のペースと脚質を並べてみました。
ペース 1着 2着 3着
1R H 先行 先行 差し
2R M 先行 先行 差し
3R M 先行 先行 逃げ
4R S 先行 先行 逃げ
5R M 先行 先行 先行 (2着同着)
6R M 先行 差し 逃げ
7R M 差し 追込 先行
8R S 先行 先行 先行
9R S 先行 先行 逃げ
10R M 先行 先行 先行
11R ‐ 先行 先行 先行 (障害競走)
12R M 逃げ 追込 差し
見事に先行有利ですね。わりと速い時計も出ていたようです。
春雷Sと同舞台、5Rの3歳500万条件で1:08.6(良)。
後ほど取り上げるオープン・カーバンクルSの勝ち時計が1:08.5(良)でしたから、遜色ありません。
1,200mのコース形態からいっても、やはり先行馬有利といえそうです。
……で、だからこそ内枠の偶数4番のサザナミ、大外15番ながら先行意欲の旺盛なアルティマブラッドが人気を集めているのでしょう。
しかし、ここで人気馬を疑ってしまうのが私の性。
サザナミ、アルティマブラッドはともに昇級初戦の牝馬であり、オープンの牡馬相手の力負けが心配です。
さらに、サザナミの鞍上はデムーロ騎手。大舞台に異様に強いデムーロ騎手が、次走にG1・皐月賞を控えているだけに、どこまで集中して乗り込んでくれるかは未知数なところがあります。
また、アルティマブラッドの鞍上は若手の松若騎手。
4年目で減量は取れていますが、今回は斤量52kgの利を活かし、大外枠のコースロスもあるだけに、多少のリスクは払ってでも追って追って前に行かせる可能性があります。
他に、逃げられる馬がラズールリッキー、フィドゥーシア、アクティブミノルと不人気サイドに3頭いるため、ある程度かかる馬が出てきてペースが流れる展開も考えられます。
そこで、このレースはあえて「逆張り」して、差し馬に賭けてみることにしました。
物差しにするのは、同じ中山芝1,200mで行なわれたオープン・カーバンクルSです。
前半3ハロン33.2で流れるハイペースで、勝ち時計が1:08.5(良)でした。
勝ったナックビーナスは、のちにG2・オーシャンSで2着と好走しています。
◎オメガヴェンデッタは、カーバンクルSで着順こそ7着と負けていますが、勝ち馬とは0.3秒差。
スプリントとはいえ、大きくは離されていません。
また、近3走はダートを使われており、6着→6着→9着(1.5秒差!)。
過去に阪急杯2着、休み明けのカーバンクルSで3番人気を集めていたほどの実績馬だけに、人気を落としている今回が狙い目と踏みました。
近3走では先行策も試しており、内枠3番から好位差しを狙う可能性もあります。
○コスモドームはカーバンクルSで2着、勝ち馬と0.1秒差を素直に評価します。
大内枠の差し馬は包まれて終わる恐れがあるために非常にリスキーなのですが、そこはギャンブル。
54kgの斤量も手ごろで、決め手のある馬ですから、辛抱強く粘って開いた内を差す競馬を期待します。
☆トウカイセンスもギャンブル性抜群。
牝馬ですが、牡馬相手のカーバンクルSでオメガヴェンデッタに続く0.3秒差8着でした。
ただ、むしろ私が評価したいのは、その前の中山芝1,200m、南総Sです。
外差しが決まらないといわれる中山芝コースで8枠15番を引いてしまいましたが、ミドルペースを差して9番人気を覆す1着。
馬連25万馬券の超高配当を演出しました。
勝ち時計は1:08.9。
次走カーバンクルSではきっちりコンマ1秒タイムを縮めており、前走がフロックではないことを証明しました。
前走・京都牝馬Sで11着と大敗して人気を落としていますが、1ハロン延長して稍重の阪神でしたから、度外視してもいい。
得意の中山1,200mで、斤量もカーバンクルSから2kg減って52kg。
再びハンデ戦の波乱の一角となっても驚けません。