有馬記念の枠順感想
枠順が発表されましたね。有馬記念。
マリアライトを応援している身からすれば、最悪のうえに最悪を塗り
重ねたような結果になりました。
キタサンブラックがまたしても1枠1番、マリアライトが2年連続の
8枠16番。鞍上の蛯名騎手に至っては3年連続の8枠16番。
北島三郎は裏金を渡して、1番のくじに油でも塗らせておいたんじ
ゃないかと、勘ぐってみたくもなります。
とはいえ、恨み言を繰ったところで馬券が当たるわけでもなし。
ここは開き直って、3年連続大外に慣れた鞍上が、他馬を気にせずぶ
ん回して差し切る可能性を考えていきたいと思います。
出馬表をよくよく眺めてみると、キタサンブラックの1枠1番が絶好
の位置であることは間違いないのですが、じつは2~7番までが軒並み
逃げ・先行を打てる馬であることに気づきます。
ここで、ジャパンカップの出馬表に立ち返ってみましょう。
ジャパンカップでは、勝ったキタサンブラックよりハナを主張する馬
がいませんでした。
しかし有馬記念では、います。
4枠7番、マルターズアポジー。
前走でゼーヴィント、2走前にグランシルクを抑えて逃げ勝っている
戦績は充分に評価できます。
2,500mは初挑戦なので馬券を買う可能性はほぼないものの、序盤でハ
イペースに持ち込んで掻き回してくれれば、ジャパンカップのように武
豊騎手がマイペースを決め込むこともできなくなる。
マルターズアポジーよりさらに内に入った3枠5番サムソンズプライ
ドも、逃げを打つ可能性はあります。
「マルターズ(アポジー)が行くなら、いい流れになるのでは」とは、
田面木助手の弁。
(参照 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20161220-01754383-
nksports-horse)
そしてキタサンブラックの隣、1枠2番には、ジャパンカップ4着の
苦杯を舐めた先行馬ゴールドアクター。この馬も、虎視眈々と漁夫の利を狙って
すぐ後ろにつけることになるでしょう。
そうなると、長い2,500m、しかも小回りな中山の直線に向く時点で、
先行勢総崩れという青写真も描けるというものです。
差しが決まるとすれば、まず名前が挙がるのはサトノダイヤモンド。
私も買い目の一角に選ぼうと考えている馬ですが、悩ましいところも
あります。
もちろん、素晴らしい素質を持った若駒であることは論をまたないの
ですが、最強馬キタサンブラックとの一騎打ちを演出すべく、マスコミ
が意図的に煽ってる感じもするのです。
こういう「作られた人気」は、馬券的には美味しくない。
とはいえ55kgの斤量はやはり魅力。鞍上ルメール騎手も信用できます
。
この馬の取捨については、引き続き検討していきたいと思います。
キタサンブラックに最も迫った差し馬ならば、サウンズオブアース。
ジャパンカップで0.4秒差の2着、鞍上は大舞台に強いデムーロ騎手。
この2点だけ見れば、文句ありません。
ただ、3枠6番と比較的内側に入ったことを、私はあまり好意的には
見ていません。
ジャパンカップは6枠12番からでした。
すぐ隣から逃げる7番マルターズアポジーに内に寄られる形になって
、5番サムソンズプライドにも挟まれるので、上手く先行馬のすぐ後ろ
につけることができるか。
4コーナーから直線で、前が開いて抜け出せるか。
馬群に沈んでしまうのではないか。
いまだ重賞勝ちがない、勝負勘に欠ける馬だけに、不安は残ります。
そこで、もう1頭、気になる馬が浮上してきます。
再び、ジャパンカップの出馬表を振り返ってみましょう。
後ろから決める馬で、ゴールドアクターより上の3着に食い込んだ馬
……。
そう、シュヴァルグランです。
上がり3ハロン33.4秒は、追込馬レインボーラインに次いでメンバー
中2位。
じつは、出走1時間前のタイムDM数値では、キタサンブラックの
65.4さえも上回る75.0の高期待値を叩き出していました。
しかも、8枠17番だったジャパンカップに続いて、有馬記念は7枠14
番。他馬を気にせず外から行けるのはアドバンテージです。
加えて、鞍上の福永騎手は骨折からの復帰戦。
メディアのインタビューでは問題ないことをアピールしていますが、
差し引いて人気が下がるとなれば、馬券的にも旨みが出てきます。
以上の理由から、現在のところ、私の印は以下のとおり。
◎ 14 シュヴァルグラン
○ 11 サトノダイヤモンド
▲ 2 ゴールドアクター
△ 13 デニムアンドルビー
☆ 16 マリアライト
マリアライトとデニムアンドルビーについては、次の機会に書きたい
と思います。
マリアライトは、勝った宝塚記念でも8枠16番。
◎に推したい気持ちはあるものの、枠順が枠順なので、3着以内なら……と考えています。