【2016年プラス収支!】 三連複100円一本勝負

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宝塚記念 三連単一本勝負


【予想】

◎ 11 サトノクラウン
○ 10 キタサンブラック
☆ 1 ミッキーロケット


【買い目】

三連複 2-5-11 100円
    1-2-11 100円

三連単 11→10→1 100円
    11→1→10 100円


 例によって「キタサンブラックの倒し方」を考え、三連複100円で夢を見る――
 当初は、そう考えていました。
 どんなにキタサンブラックが強かろうと、初志貫徹すべきではないかと。

 一旦は「2-5-11」と「1-2-11」の三連複2点まで絞り込みました。
 単純に考えて、三連複の的中率は三連単の6倍。
 本稿の連載主旨に沿って三連複で夢を見たいという方には、上記2点をオススメします。

 しかし、このキタサン外しの買い目では、どうしても私が私自身を納得させることができませんでした。
 少頭数レースの複勝を研究している者として、キタサンブラック複勝率はどう考えても80%以上は有り得る。
 初めから残りの2割を狙っていくには、穴党としたって抵抗があります。

 やはり、キタサンは外せないかもしれない――
 その予感は、土曜日の阪神9R、「少頭数複式馬券法」で☆指定したケンホファヴァルトの好騎乗を見た瞬間に、確信に変わりました。
 詳しくは「少頭数複式馬券法」の結果報告記事に書きましたが、あのレースは完全に宝塚記念の予行演習だったといっていいと思います。

 ただ一方で、キタサンブラックを頭(1着)から信用していいかというと、話は別。
 詳しくは土曜日の結果報告記事に書きましたが、統計的に、単勝1倍台の馬の複勝率は特筆すべきほど高いのですが、じつは勝率自体は意外にも低いのです。
 現に、昨年の宝塚記念も逃げて粘りきれずの3着。
 まして今回は道悪となることがほぼ確実で、コースロスがある外枠も、これまで内枠を引き続けてきた強運の先行馬にとっては割引材料です。
 今年も2着、あるいは3着と苦杯を舐める可能性は充分に考えられます。

 さらに決め手となったのは、芝2,000m→3,200m→2,200mという新設3冠の過酷なローテーション。
 天皇賞(春)をハイペース先行(4角先頭なのでほとんど逃げ)でレコード勝ちした反動は、やはり残っていないとは限りません。
 これに付き合ったシュヴァルグランゴールドアクターにも疲れがないとはいいきれず、三連複の相手にするには若干の心許なさがありました。

 そこで私は、キタサンブラックを2着・3着付とする三連単で2点まで絞り込むことにしました。
 というのも、今週月曜日からずっと宝塚記念の考察を続けてきて、キタサンを負かすことができるとしたらこの1頭しかあるまい――と心に決めた本命馬がいたのでした。

 それが◎サトノクラウンです。
 大外8枠11番を引いた瞬間に、本命にする決意を固めました。

 そもそも阪神芝2,200mという「コース」に有利なのは内枠です。
 過去3年で、2枠(7-3-7-39)で複勝率30.4%。
 複勝率が30%近くあるのは5枠(7-11-2-44)の複勝率31.3%までで、8枠に関していえば(5-7-3-69)で複勝率17.9%。
 
 この点だけ見れば、キタサンブラックサトノクラウンもむしろ不安視されてしまいそうです。
 しかし、各紙がこぞって喧伝しているように、この宝塚記念という「レース」に有利なのは、紛れもなく8枠でもあります。
 過去10年で(5-1-1-16)で複勝率30.4%は優秀です。
 特に近年はこの傾向が顕著ですね。

 理由はいくつか考えられます。
 3回阪神8日開催の第11R、Bコースの使用で内ラチ沿いが荒れていること。
 レベルが落ちる条件戦などと違い、バケモノみたいな強い外差しの馬が台頭してくること。
 他馬を見ながら競馬ができるのも、2,200mという長丁場での利点かもしれません。

 となると、キタサンブラックを差せる「バケモノ」といえば、先週も海外G1を勝ったあのハイランドリールをも下した、香港ヴァーズの勝ち馬サトノクラウンが真っ先に挙がります。

 稍重(2-0-0-1)、重(1-0-0-0)で、唯一の着外も昨年の宝塚記念6着ですから不安はありません。
 しかも全成績は(5-0-1-5)。
 三振かホームランか、いかにも単勝向きの馬といえそうです。
 5歳になって一層の成長が見込めれば、キタサンが作った道を外から差してきて波乱を演出しても驚けません。
 前走478kgと少し体重を落としていたことも敗因のひとつ。
 海外帰りで京都記念を勝った2走前のように490kg近くあれば、迷わず頭に推したいと思います。
 今週、調教も軽めのメニューをこなし、輸送対策も万全。
 関東馬だからといって見限るのは早計です。

 ○キタサンブラックは、言わずもがな。
 1着に来てしまったら仕方がないというスタンスで、2・3着を狙います。

 そして悩みに悩んだ末の穴馬は☆ミッキーロケット。
 前走大阪杯天皇賞(春)を使っておらず、中11週ですが余力は充分と見ます。
 しかも、大阪杯では今回と同じ1枠1番を引きながら、ゲートで出遅れて二の脚がつかず、キタサンブラックの強いペースに付き合わされることなく追い込んで7着。
 それでも上がりは33.9秒(メンバー3位)としっかり使っており、今回の大阪杯組の中では最速です。
 出遅れせずに内枠1番の利を活かして、イン突きの鋭い一発を期待します。

 1枠1番の差し馬は依然として包まれる心配もありますが、隣のゴールドアクター、スピリッツミノルがキタサンブラックのペースに付き合って潰れてくれれば、活路が開けないとも限りません。

 1枠について、有利なデータもいくつか存在します。
 前述したように、この「コース」に限れば明らかな内枠有利。
 加えて、じつはこの「レース」に限った場合でも、1枠は好成績を残しているのです。
 過去10年で(1-0-4-11)で、複勝率31.3%。
 複勝率が30%を超えているのは1枠と8枠だけであり、複勝率に関していえば僅かな差で1枠のほうが上回ってすらいるのです。
 作戦を明確にしやすい極端な枠が、着に結びついているのかもしれません。

 加えて、24日(土)のレース。
 思い起こせばケンホファヴァルトを駆る武豊騎手も、あの垂水Sをコースレコードタイで勝った「バケモノ」シルバーステートも、ともに内ラチ沿いを通って伸びていきました。
 道悪になれば状況が変わるにせよ、開催最終日の前日となっても、芝の内側はそれほど傷んでいない可能性があります。
 少なくとも、ケンホファヴァルトやシルバーステートのような強い馬であれば、内も外もそれほど関係ない。
 武豊騎手は、その確認のために内ラチ沿いを走らせていたのかもしれません。

 ではミッキーロケットはどうか。
 ここで、日刊スポーツから2つの記事を引用させていただきます。

 ***

 出遅れ癖があるため生野助手は「どこでもいいと思っていたが、できれば偶数枠が良かった」と話す。

 7着に敗れた前走・大阪杯の後はゲート練習も積んできた。「練習では悪いことをしないんですよ。実戦でもうまく出てくれれば」と切望。

  ――6/22(木) 16:30配信

 ***

  音無師は「前走と比べても状態は悪くないよ。ただ、ゲートに不安があるので、偶数の外枠が欲しかった。良馬場なら1枠1番でも良かったんだけど、道悪ではやりにくいからね。水の浮いた馬場も走ったことないし…」と渋い表情だった。

  ――6/24(土) 17:41配信

 ***

 マイナス発言のオンパレード。
 出遅れ癖はやはり致命的ですから、人気になっていないのも頷けます。

 しかし邪推をすれば、陣営はこの馬の強さを意図的に「隠している」ともとれます。

「できれば偶数枠が欲しかった」
 たしかに駐立時間の短い偶数枠のほうが有利ではありますが、今回は少頭数。
 有利不利はそれほど大きくはありません。

「練習では悪いことをしないんですよ。実戦でもうまく出てくれれば」
 本当は自信あるんじゃないの? と穴党らしく勘ぐってしまいます。

「道悪ではやりにくいからね。水の浮いた馬場も走ったことないし…」
 何をおっしゃいますやら。
 稍重(1-2-0-1)、重(0-1-0-0)で、唯一の着外も2走前の京都記念サトノクラウンに0.3秒差の3着。しかも上がりは最速の34.5秒。
 この数字をどう説明されるのですか?

 そして極めつけは調教。
 6月21日(水)の栗東坂路(不良)で「52.9-38.3-25.5-13.2」。
 道悪でも3ハロンは38秒台前半で、しっかり走っているじゃないですか。
 調教駆けするとはいえ、疲れの少ない中11週での坂路主体のしっかりした乗り込みで、パワーの要る道悪馬場をこなす力をつけていると推測できます。
 4歳の上積みにも期待です。

 4歳で58kgを背負うというのがややネックではありますが、480kg前後の大型馬なら相対的に不安は薄れます。
 坂路調教の成果を活かし、スタートが決まれば強気の先行・好位差しも、この馬ならばありうるかもしれません。
 和田騎手の一瞬の判断に期待します。

 以上、キタサン2・3着づけの三連単で想定オッズは200倍程度と400倍程度。
 キタサン絡みの三連単は売れすぎており、これでも配当妙味は低すぎですが、自分の予想を最大限に反映させるならこの2点しかないと信じることにします。