根岸S 三連複一本勝負
2017年1月29日(日)東京11R
サラ系4歳上オープン 別定
ダ左1,400m 16頭 15:45発走
【予想】
◎ 3 カフジテイク
○ 1 ブルミラコロ
▲ 16 ノボバカラ
☆ 11 タールタン
【買い目】
三連複 1-3-16 100円
時は幕末。
慶応2年(1866)、当時の神奈川県横浜市(現在の中区根岸台)に、日本初の常設洋式競馬場が建設されました。
横浜競馬場です。
同競馬場では昭和17年(1942)まで競馬が施行されていたといいます。
本日、東京競馬場で行なわれる根岸ステークスは、その所在地名に由来するレース。
いわば、日本の西洋競馬の発祥地を顕彰する――ということでしょうか。
昭和62年(1987)に創設され、今年で31回目。
じつはJRAのダート重賞では3番目に古い歴史を持つレースなのだそうです。
ところで、慶応2年といえば、ペリー来航からわずか13年。
徳川慶喜が大政奉還する1年前で、日本ではまだサムライが腰に刀を帯びていた時代です。
そんな時代によく競馬場ができたものだ――と驚くほかありません。
現在、同レースの1着馬には、G1フェブラリーSの優先出走権が与えられます。
それだけに、フェブラリーSを本番と見据えている陣営は、何が何でも勝ちにくる、あるいは賞金を加算しにくるレースでもあります。
だからこそ軸馬として1~3番人気の中から挙げたいのが◎カフジテイク。
「ここで結果を出さないとダメ。悪くても2着には…。勝負駆けになります」
「今の充実ぶりでG1に出したいので、何とか2着以内に入りたい」
湯窪調教師のコメントにも力が入ります。
前走のチャンピオンズCでは、4コーナーでは15頭中15着でしたが、最後の直線で上がり3ハロン36.0秒(メンバー中2位)の末脚を爆発させて0.2秒差の4着。
3着アスカノロマンとはクビ差で、東京大賞典を勝った(そして禁止薬物が検出された)5着アポロケンタッキーに1と1/4馬身差をつけて勝っています。
去勢手術明け後さっぱりしない素質馬ノンコノユメ、昨年のフェブラリーSの覇者モーニンにも勝っているわけですから、カフジテイクの実力は折り紙つきです。
しかも前走は少し長い1,800m。
今回はベストの条件、東京1,400mに戻りますので、3着までに入ってくる確率は高いと思われます。
その次に上げたい中穴の馬は、○ブルミラコロ。
デビューから(5-5-1-1)と、過去12戦で1度しか複勝圏内を外していません。
唯一の着外も休み明けで、勝ち馬ガンジーと0.3秒差の4着ですから、掲示板は確保しています。
しかも距離適性があるのか、過去の出走レースはすべて1300~1400m。
自在性のある馬ですが過去5走は逃げ・先行を選択していますので、1枠1番は絶好の位置と見ます。
初のオープン挑戦で一気の相手強化となりますが、まだ底を見せていないだけに、一発を期待したいところです。
最後に推したいのが▲ノボバカラ。
本当は内枠に入ってほしかったのですが、大外8枠16番となったので、割り引いて▲にしました。
前走の兵庫ゴールドTは大外枠を引きながらも先行して3着だったので、枠にそれほど不安はありません。
しかも今回は斤量1kgの減。
「内でフタをされるより、中から外めの枠でうまく運べれば」
「モマれずにスムーズに先行できれば……」
「内に入ってフタをされてしまうと、気分を害することがあります」
「2、3番手からでも競馬ができますからハナにこだわる必要ない」
天間調教師のコメントを読むと、内枠に入るよりむしろ外枠のほうがよかったかもしれません。
他に☆は、昨年の根岸Sの2着馬タールタン(モーニンとはわずか0.1秒差)。
前走(カペラS5着)はスタートの芝部分で置かれてしまう展開でした。
ダートスタートとなる今回は得意と見ます。
9歳の衰えが心配ではありますが、一昨年のエアハリファ、昨年のモーニンと、外国産馬が活躍している根岸S。
かつて幕末に日本人を驚かせたように、外国産馬の速さを見せつけてくれれば……と思います。
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