東京新聞杯 三連複一本勝負
2017年2月5日(日)東京11R
サラ系4歳上オープン 別定
芝左1,600m 10頭 15:45発走
【予想】
◎ 6 ブラックムーン
○ 2 ブラックスピネル
△ 5 プロディガルサン
☆ 1 ダイワリベラル
【買い目】
三連複 1-2-6 100円
エアスピネルは昨年の弥生賞あたりから応援している馬ですが、あえて馬券から外す理由はきさらぎ賞と同様です。
前走の京都金杯がブラックスピネルとタイム差なしのハナ差勝ちだったことからも、一本かぶりに推されるにはやや頼りない印象です。
陣営も心配しているように、先頭に抜け出すと少し遊んでしまう幼さがあるようです。
その4歳馬の鼻を明かす本命馬として、一つ内の枠からエアスピネルの出方を窺える5歳馬◎ブラックムーンを指名したいと思います。
鋭い追い込みで4勝していますが、先行でも(1-1-1-1)、差しでも(1-2-1-2)。
高い自在性で複勝に絡んでくる堅実さが私好みです。
左回りで(2-0-1-1)、東京は2戦1勝。
稍重も1戦1勝と、安定感ではエアスピネルよりも一日の長がありそうです。
前走こそ案外でしたが、2走前のキャピタルSは今回と同じ東京芝1,600m。
東京の長い直線を一気に追い込んで2着に3馬身差(0.5秒差)をつけたレースぶりは「完勝」といっていい出来でした。
しかも、上がり3ハロン34.0秒はぶっちぎりでメンバー最速。
同じく追い込んで上がりタイム次点の4着マイネルラフレシアと0.7秒差もついていますから、0.2秒を1馬身とするならば最後の600mヨーイドンだけで3馬身半も引き離している計算です。
堅実に力をつけてきている馬といえば、○ブラックスピネルも負けてはいません。
勝ち馬との着差が最大でもホープフルS(G2/中山2,000m)のハートレーに0.6秒、その次もマカヒキに0.5秒と、大崩れしていない地味さが魅力です。
ついには前走エアスピネルに0.0秒差まで迫ったならば、あとは抜くだけです。
さて、本命・対抗が決まったところで、最後の穴馬探しこそ、今回の肝となる部分です。
前日発売の締め切り段階でオッズを見て、私は絶句しました。
7番人気までが12倍、続く8番人気ダイワリベラルが一気に106倍とは、あまりにも理に適っていません。
案の定、穴馬を7番人気までで計算してみても、見事に100倍つくかつかないか。
7番人気と8番人気の間に、海よりも深く山よりも高い壁があるような感じでした。
しかし、本当にそれほどの実力差が彼我にあるのでしょうか?
そうして改めて精査した結果に辿りついたのが☆ダイワリベラルでした。
たしかに右回り巧者(6-2-3-5)で、東京では(0-1-1-5)と奮いません。
ここ4走も2桁着順が3回と、まったく走っていない。
少数とはいえ精鋭が揃った今回、早々に「消し」にしたい気持ちも大いに分かります。
しかし、芝1,600mの持ち時計1:33.1(34.0)を出した5走前の中山(良)は、東京新聞杯を出走回避したダッシングブレイズよりも2つ上の4着。
能力的には、それほど大きな隔たりがあるとも思えません。
「人気は最強の指標」
であるならば、ここ3走で4番人気に支持されている馬がいきなり単勝100倍近くまで落ちるのは、
「不当に低い評価」
ということになります。
芝1,600mでは(2-0-0-4)と33.3%の確率で一発があります。
芝1,800mでは(1-3-1-0)。
残りの10敗はすべて2,000m以上でのもので、この馬の領分ではなかったことが分かります。
しかも全レース中、稍重に限れば(0-2-2-1)と堅実。
雨がどれだけ降るか微妙なところではありますが、馬場が荒れるようなら好材料です。
脚質に注目すると、差しでは(1-1-0-7)であるのに対し、先行では(5-2-4-3)と、実に複勝率78.5%。
1枠1番に入った今回、3走前の京成杯AH(4着)と同じような先行策が取れれば、3着までにしぶとく粘る可能性もゼロではありません。
初ブリンカーも手伝ってレースに集中してくれれば、人気以上の好走もあるのではないでしょうか。
ちなみに、単勝万馬券といえば、穴党ならば誰もがいつかは当ててみたいと夢見るもの。
もしかしたら、今回のような極端なオッズ構成の場合に、100円だけ遊びで買い足してみるのも一興かもしれません。
(追記:レース当日朝の段階で、ダイワリベラルの単勝オッズは60~70倍程度に下がりました。
締め切り直前にエアスピネルが売れるとしても、単勝万馬券は難しいかもしれません)
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