【2016年プラス収支!】 三連複100円一本勝負

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阪急杯 三連複一本勝負


2017年2月26日(日)阪神11R
サラ系4歳上オープン 別定
芝右1,400m 12頭 15:35発走

【予想】

◎ 5 ロサギガンティア
○ 8 ミッキーラブソング
▲ 10 テイエムタイホー
☆ 4 ヒルノデイバロー

【買い目】

三連複 5-8-10 100円


※本記事はレース前日深夜の予約配信です。
 シュウジの馬体重、ヒルノデイバローのオッズ状況により、私の実際の買い目が変わることはあります。


 ――スプリンターの勝負はまだまだ決していない!
 
 有力馬回避の報が重なり、ますます混沌としてきた高松宮記念に向けてのスプリント戦線。
 暮れの阪神カップで三連複11,220円を獲った勢いをそのままに、ここも大きく当てていきたいところです。

 ……と書いておきながら、万馬券を勝たせてくれたシュウジを切って、本命は◎ロサギガンティアに打ちました。

 過去10年、前走で同距離・同舞台の阪神カップを使った馬が(4-3-3-1)と好成績を挙げている阪急杯
 今年もシュウジロサギガンティアの2強ムードで、正直、この2頭軸の三連複総流しでもいいよと思考放棄したくもなるのですが、やはりリスクを負うのは好きではないので、100円1点勝負に徹します。

 断腸の思いでシュウジを切ったのには、いくつか理由があります。

 まず、前走スタートが決まらず、後方からのレース展開となったこと。
 結果的に差す競馬もできるとわかってよかったかもしれませんが、稍重とはいえ勝ちタイムの1:21.9は突出して良いわけでもなく。
 2・3着とはタイム差なしのギリギリの決着でした。

 加えて距離不安。NHKマイルC12着以後、スプリント路線にシフトして1,200mを使って2着2回、4着1回と好成績を残しているように、本質的には1,200mがベストなのではないかと思います。
 
 斤量もシュウジ56kg、ロサギガンティア57kgだった前走とは逆転して、別定戦の今回はシュウジが57kg、ロサギガンティアが56kg。
 自分が1kg増えて相手が1kg減ったわけですから、感覚的には2kgのハンデが生じることになります。距離不安を抱えながら、この不利は地味に大きい。
 前走の着差が0.2秒でしたから、ロサギガンティアにも充分に逆転のチャンスがあるといえます。

 次に、今回は間隔が詰まった相手が多く、中8週のシュウジロサギガンティアが最長の休み明けとなります。
 ロサギガンティアは在厩調整で引き続き好調のようなのですが、シュウジの陣営から気になるコメントがありました。

 15日の1週前追い切りの際、
「馬体は10キロほど増えている」
「前走も最終追いの後に10キロぐらい減ったし、自分で体をつくるタイプ」
 とのこと。

 しかし最終追い切りの様子を伝える記事には、
「馬体は10キロほど増えての出走になりそう」
「少し馬体は増えているだろうが、成長分もある」
「休み明け初戦とすれば、仕上がりは十分」
 といったコメントが並びました。

 あくまでこの馬の目標は高松宮記念
 成長分「も」ある、休み明け初戦「とすれば」……といった予防線を張るような文脈の裏を勘ぐると、一本かぶりの1番人気を背負うには荷が重すぎるのではないかとも思います。
 前走は7番人気だったからこそ馬券的な妙味があったわけで、今回この一本かぶりでは妙味があるとはいえません。

「人気は最強の指標」
 が正しいとすれば、前走はロサギガンティアのほうが上(4番人気でしたが、直前まで3番人気だったと記憶しています)。

 おまけに、個々の馬の能力とは関係なくなりますが、気になるデータもあります。
 過去10年の阪急杯、1番人気の馬は(2-2-1-5)で3着内率50%。
 前走1着の馬は(2-1-2-19)で同24%。
 前走の勝ち差タイム差なしでは(1-0-1-10)で同17%。
 人気を背負う割に苦戦が続いているようです。
 おまけに、対象期間内に1番人気で勝った2頭はいずれも香港帰りですから、阪神カップ勝ちの1番人気も絶対ではありません。
 別定戦ということで、今回のような斤量の変動も堪えているのでしょうか。

 一方、2番人気の馬は(3-1-2-4)で同60%と、1番人気を上回る好成績。
 前走の負け差0.1~0.2秒の馬は(3-2-1-9)で同40%ですから、着順が5着とはいえ間にいた3頭がほんの少し強かっただけのこと。
 メンバーが揃わなかった今回では、ロサギガンティアに勝機ありと見ます。

 ちなみに、文系の私ならではの情報をひとつ。
 
 2月22日(水)付、Yahoo! ニュースに掲載されたサンケイスポーツの記事が、
「年齢的に渋くなってきたが、先週より素軽くなっている」
 と藤沢厩舎のコメントを出しています。
 これだけ読めば「おっ、マイナス材料かな」と勘繰ってしまいます。
「なになに、過去10年で6歳馬は(1-2-1-37)で3着内率10%。厳しいかな」と。

 一方、翌23日に配信されたスポニチアネックスの記事。
 長くなりますが引用します。

 ***
 
 藤沢和師は乗り手たちからの報告を聞き終えると、群がる報道陣の方へ笑顔で歩み寄ってきた。
「順調だよ。年が変わって、以前よりたくましくなった。日曜にまたやる」。 日曜はレースでは? そう、上機嫌で切りだしたのは同時刻にチューリップ賞の1週前追い(Wコースで5F70秒0)を行ったソウルスターリングの話。昨年の2歳女王の順調な成長ぶりに表情は明るい。ロサについても「こっちは若くないから、渋くなってるな(笑い)。でも、動きは先週より軽くなった。前走(阪神C5着)は惜しい競馬。今回また頑張ってもらおう」

 ***

 文脈ひとつで、これほどに印象は変わります。
 ソウルスターリングと比べたら、そりゃ6歳馬に同じ若さを期待するのは無理というものですね。
 ロサギガンティアに求めているのは若さではなく、ベテランの貫禄。
 サンスポの記者はちゃんと仕事しろと言いたくもなりますが、読み比べてみると推理小説みたいで、本当に興味深いものです。

 さて、軸馬が決まったところで、相手探し。
 正直、現段階では馬体重やオッズの変動が読みきれないので、ロサギガンティア単勝100円と書いてしまいたいところです。

 しかし、それでは連載の主旨に反しますので、敢えて大穴狙いで挙げるとすれば、○ミッキーラブソング、▲テイエムタイホー。

 ミッキーラブソングは近走の成績が案外ですが、昨年明け、京都金杯3着から臨んだ阪急杯で4着に入ったほどの馬ですから侮れません。
 しかも4着とはいえ、0.1秒の僅差でした。タイムも1:20.0なら悪くはない。
 1,400mは(4-2-0-6)で、阪神1,400mに限れば(2-1-0-2)と好相性。
 全6勝は良馬場で上げており、開幕週の綺麗な馬場もプラス材料です。
 稍重だった2走前の阪神1,400m(6着)より着順を上げてくれることを期待します。
 鞍上が、安土城Sでコンビを組んで1着の実績がある松若騎手に戻るのも好材料
 若手ですが現在リーディング12位で浜中騎手や川田騎手よりも上、複勝率は23.4%と頑張っています。 

 穴は▲テイエムタイホー。
 こちらもコース巧者で、阪神競馬場では(5-0-1-5)とキャリア7勝のうち5勝を阪神で挙げています。
 おまけに冬に良績の多い典型的な「冬馬」で、昨年1月の京都金杯で2着(13番人気)。
 一昨年の12月には阪急杯と同じ阪神1,400mのオープン・タンザナイトSで1着に入っています(しかもミッキーラブソングに0.2秒差)。
 調教駆けする馬ではあるようですが、CWで終い1F11.7秒ならしっかり動けているようにも見えます。

 穴は☆ヒルノデイバローと迷ったのですが、前日深夜の段階で、まさかの5番人気。
 淀短距離Sのときにも挙げたように、
「そろそろ」
 が期待できる馬ではあるのですが、いかんせん、芝で1着はおろか3着内の経験もない馬が5番人気では、馬券的な妙味には欠けます。
 できれば人気薄で狙いたい馬です。

 すべてはシュウジが3着内に絡んでしまえば意味のない馬券ではありますが、そのときはそのとき。
 本番の高松宮記念は、あと1ヶ月後に迫っています。
 

 

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