アーリントンC 三連複一本勝負
2017年2月25日(土)阪神11R
サラ系4歳上オープン 定量
芝右1,600m 12頭 15:35発走
【予想】
◎ 4 レヴァンテライオン
○ 2 ディバインコード
▲ 3 キョウヘイ
△ 8 ペルシアンナイト
【買い目】
三連複 2-3-4 100円
2016年は、複勝5・8・9番人気の三連複で33,820円(118番人気)。
2015年は、複勝5・7・9番人気の三連複で36,580円(101番人気)。
しかも2015年は、今年と同じ少数の12頭立てでした。
ここ2年、かように荒れている当レース。
穴党の私も万馬券を狙わずにはいられません。
過去10年、逃げ馬が(3-0-2-5)で3着内率50%、先行馬が(3-6-2-23)で同33%と、阪神開幕週の綺麗な馬場で、前から行ける馬が好成績を残しています。
他方、中団を運んだ馬が(3-3-2-36)で同18%、後方・追込は(1-1-4-35)で同15%ですから、後ろから行く馬は不利になってしまいます。
そこで、差し・追込の馬は届かない想定で、コースロスの少ない内枠の先行馬を探していきます。
例によって三連複なので、印の強弱は実質どうでもいいのですが、本命は強気に◎レヴァンテライオンにしました。
単純に重賞の勝ち馬は、キョウヘイ(シンザン記念)、ヴゼットジョリー(新潟2歳S)、そしてレヴァンテライオン(函館2歳S)の3頭。
そのぶん斤量を背負うわけですが、2勝馬の中でもこの3頭は特に「価値ある2勝」を挙げている馬といえます。
わけてもレヴァンテライオンは、のちの京王杯2歳Sの勝ち馬モンドキャンノを破っての重賞制覇でした。
しかも前半3ハロン33.5秒を刻むハイペースでの先行勝ちですから、スピードは一級品です。
もちろん、勝ち鞍はすべて芝1,200mでのものであり、1,400m、1,600mと1ハロンずつ延長してきた近2走は、着順も着差も振るいません。
レース映像を見ると、いずれも直線を向いたところで手応えが怪しくなってしまっています。
本質的にはスプリンターを目指していく馬でしょうから、マイルに対する距離不安は拭えません。
しかし、まだまだ明けて3歳の馬。
新馬戦で勝ち、直後に2歳G3を制した早熟馬といえども、距離を限定せずに果敢に挑戦してほしいところです。
後入れとなる偶数の4枠4番も絶好の位置。
勝った新馬戦でも3枠4番でした。
4角3番手で向いた直線、一度は4角4番手のエスケークラウンにかわされて馬群に呑まれるかと思いきや、少し外に持ち出して盛り返し、1頭だけ違う末脚を見せてクビ差先着。
3着には3馬身差をつけており、距離延長も視野に入る走りでした。
この馬のセンスの高さ、粘り強さを感じさせるレースだったと思います。
さて、重賞勝ち馬からもう1頭。
▲キョウヘイは、近2走が道悪だったことから不当な買い控えが見込めそうな人気馬です。
前走シンザン記念だった馬が過去10年(2-3-3-5)と好相性ですから、素直にその勝ち馬を挙げます。
今回は斤量差もあり、同3着の△ペルシアンナイトが人気ですが、前走の不利はそれほど特筆すべきものには見えませんでした。
直線で窮屈になった時点で外に出す選択肢もあったはずですし、内を突いていったんは先頭に立ったものの外から差しきられ、ゆうゆう1馬身差がついていたので、不利がなくても結果は変わらなかったかと思います。
ただ、キョウヘイを▲に下げたのは、前走スタートで出遅れて最後方からの競馬になってしまったから。
それでも勝ちきるあたりが凄いのですが、3枠3番に収まった今回は好位差しを期待しています。
ちなみに、牝馬は過去10年で6頭出走して3着以内はおろか5着以内の実績もなく、不利な差し馬でもあるので、紅一点のヴゼットジョリーは悩んだ末に外しました。
おそらく目標は同舞台で牝馬相手の桜花賞でしょうから、ここは試金石。
無理はさせないと踏んでいます。
最後に、重賞勝ち馬2頭の間に割って入りそうなのが○ディバインコード。
近2走はG2→オープンと使って(2-2-1-0)と、複勝率100%の安定感は大したものです。
唯一の関東馬となりますが、福島→新潟→中山→東京→中山と転戦しているので、輸送の心配はあまりしていません。
特に前走は前半3ハロン34.2秒のハイペースながら先行して差のない2着。
今回、幸運にも偶数の2枠2番を引いたので、開幕週のスピード勝負で持てる力を発揮してくれるのではないかと思います。
【三連単本線的中!】 1回東京8日の結果
【昨日の結果】
東京2R
◎ 10 エムオーグリッタ → 1着
○ 1 ヤマニンバンタジオ → 2着
▲ 4 ワンナイトインパリ → 3着
三連単 10→1→4 【本線的中!】
1→10→4
配当 2,390円
東京11R フェブラリーステークス
【予想】
◎ 10 カフジテイク → 3着
○ 11 ノンコノユメ → 7着
▲ 13 エイシンバッケン → 4着
☆ 2 ホワイトフーガ → 9着
【当メルマガの収支】
+9,120円 → +9,410円
この連載で、ようやく今年最初の的中を出すことができました。
東京2Rは、じつは検討に最も時間をかけたレース。
過去のレース映像を繰り返し見ながら必死に穴馬を探したのですが、どうしても上記3頭に勝てそうな馬を探すことができませんでした。
三連複1点を主戦場としている私が珍しく三連単勝負に踏み切ったのだから、データが示していた通り、走る前からよほど堅いレースだったのでしょう。
実際、2月19日の払戻金一覧(東京競馬場)を見てみると、三連複790円/三連単2,390円は最も低い配当でした。
懐に入ってくる金額だけ見れば悔しいものがありますが、それでも勝ちは勝ち。
トータルして約300円の勝ちなら、3Rはそのお金で遊べる計算になります。
むしろその日のうちでいちばん堅いレースを狙って、三連単をわずか2点買いで的中できたわけですから、初心者にしては「価値ある勝ち」だったと思うことにします。
しかも◎→○→▲の本線的中。
三連単はおろか、三連系の馬券を現地観戦で的中させたのは生まれて初めての経験でした。
目の前で予想した通りに3頭がゴール板前を走り抜けていったときには、喜びが爆発するかと思いきや、静かな興奮がありました。
人間、思い通りにいきすぎると、恐ろしくすらなってくるものですね。
冷静に考えると、3着馬が2着に上がるだけで外れになってしまうわけですから、三連単は本当に恐ろしい馬券です。
過去のデータからは◎と▲の5馬身半差の間に○が割って入る概算でしたが、実際の決着では◎と▲は4馬身の差。
◎と○の着差は持ち時計で比較した通り0.4秒だったものの、○と▲の間は0.3秒、1馬身半差でした。
見た目ではけっこう開いたように見えましたが、こうして秒差に直してみると、競馬って本当にわずかな差を争っているのですね。
三連単は、本当にガチガチに堅いレースだと踏んだときにだけ使う伝家の宝刀にしておかないと、いつか痛い目を見そうです。
しかし、新馬戦を除くG1までの全10Rの予想を文章化していくことは、かなり骨の折れる作業ではありました。
メルマガ読者の皆様には、朝早くからやたらと長い文章を送りつけてしまい、恐れ多いことでした。
ご登録はこちらから。無料です。
競馬歴3年の初心者の連載を実際どれだけの人が真面目に読んでくださっているかわかりませんが、私にできることといったら、少しでも皆様の予想のヒントになるべく、創意を尽くして言葉を積み重ねていくことだけです。
少なくとも今年1年は無料で書き連ねていく所存ですので、今後ともよろしくお願いいたします。
買い目の「根拠」となる長文の解説に関しては、来年は有料メルマガだけにするかもしれません。
ただ「終わってしまえばただのゴミ」に過ぎない買い目そのものはブログで公開し続けますので、ブログともども、引き続きご愛顧を賜われますと幸いです。
それでは、今週末も競馬を楽しみましょう。
じつはちゃっかり的中後は買い目を1点ずつに絞り、新馬戦も8番の複勝を拾ってしまったので、勝ち分でこの本を買いました。
いくつか類書があるようですが、元雑誌編集者としては、この本が最も見やすくデータが整理されていて良いと思います。
特に三連複を予想する際に「3連人気check」の項が非常に興味深い。
おすすめです。
フェブラリーS 三連複一本勝負
2017年2月19日(日)東京11R
サラ系4歳上オープン 定量
ダ左1,600m 16頭 15:40発走
【予想】
◎ 10 カフジテイク
○ 11 ノンコノユメ
▲ 13 エイシンバッケン
☆ 2 ホワイトフーガ
【買い目】
三連複 10-11-13 100円
2-10-11 100円
まずは人気馬から、根岸Sと同じく◎カフジテイク。
これは外せません。
根岸Sのときも外せないと思いましたが、芝と見紛う上がり3ハロン34.5秒の豪脚を見せられたら、いっそう外せなくなりました。
距離不安と乗り替わりがどうなるかですが、前走残り600mだけ抜き出せば、2着ベストウォーリアと実に5馬身半差をつけた計算になります。
1ハロン延長でも、この差を縮めきれるかどうか。
ベストウォーリアは着順以上に負けすぎた印象です。
定量戦で同斤量になったことが、7歳の古豪ベストウォーリアにとって好材料ではあります。
ただ、マスコミがその点を既に頻繁に取り上げているので、過剰人気を呼ぶ一因にもなってしまいそうです。
また、過去10年、このレースで優勝しているのは全て4~6歳。
G1昇格後の過去20回の内、7歳以上は(0-5-4-83)と顕著に苦戦を強いられています。
人気が割れている今回、サウンドトゥルー、コパノリッキー、インカンテーションも年齢を理由に候補から外しました。
本命馬の脚質から決め手勝負になるのを期待して、○ノンコノユメの復活を期待します。
これもマスコミで喧伝されていることではあるのですが、去勢手術明けはホルモンバランスが戻るまでに半年ほどかかるのだとか。
事実、サウンドトゥルーも去勢手術をした2014年の夏に4ヶ月半の休養を挟んでいます。
今回、馬体重を450kg程度に戻せているようであれば、東京の砂マイルは(4-1-1-0)と得意舞台。
去勢前の13戦で10回も上がり最速を叩き出していた末脚が復活すれば、カフジテイクにも迫れるのではと思います。
さて、根岸Sで「着順以上に負けすぎた印象」と書いたベストウォーリアとは対照的に、着順以上に差を詰めた印象の差し馬がいます。
▲エイシンバッケンです。
とかくカフジテイクの豪脚ばかり取り上げられていますが、根岸Sでメンバー上がり2番手を記録した同馬も34秒台で、カフジと0.4秒差なら600mを2馬身差。
前が壁になる不利な展開もありました。
距離適性が未知数ですが、それはカフジとて同じこと。
1ハロン延長が上方修正に働けば、カフジさえ超える一発はあると踏んでいます。
芝を走る距離が長いことから「外枠有利」とされるコースで、7枠13番の好位を引いたのも幸運でした。
この馬、芝で1勝があるだけに、行き足もつけばカフジより前で運べることと思います。
ところで、ここまで挙げたのはすべて差し・追込馬。
7歳馬含め、内枠に前から行けそうな馬が揃ったので、ある程度ペースが流れて共倒れになってくれる展開を前提に予想してきました。
逃げ馬ケイティブレイブ、秘策があると息巻くニシケンモノノフが芝の長い外枠から行き足をつけてハナを取りにいけば、コパノリッキーの楽逃げも難しくなるし、内枠先行勢もついていくことになって、ある程度ペースが流れてもおかしくはなさそうです。
アウォーディーの不在もあって、先行勢の序列づけは本当に難しい。
ゴールドドリームはまだ4歳で実績の割に人気しすぎですし、コパノリッキーは7歳。
アスカノロマンは戦績にムラがあるのと、ゲート難を抱えるだけに奇数番が不安要素です。
モーニンは中軸に入れようか迷ったのですが、近2走がゴールドドリームよりも下、中間に発症したというフレグモーネの懸念もあって、思いきって外しました。
意外と揉まれ弱いところがあるようなので、内寄りの枠に入ってしまったことも割引材料です。
そんな内枠の先行馬ですが、☆ホワイトフーガは人気こそありませんが、マークが薄くなって3着までに残りそうな気がします。
折り合い面でまだ不安が大いにあるのですが、多少のリスクは取ってでも前に行って、他馬に劣らない牝馬らしからぬ馬格と、牝馬ならではの斤量差を活かして、3着までに食い込んでくれたらと祈っています。
昨年のフェブラリーSは重馬場で、着順は10着でも0.9秒差ですから悲観する必要はありません。
前走58kgを背負った後に3kgの減も、他馬にはない量の大きな変化です。
昨日、京都牝馬Sを勝ったレッツゴードンキを2走前に破っているだけに、ホワイトフーガ、侮れません。
1回東京8日の予想(1~10R)
【先週の結果】
◎ 4 ムーヴザワールド → 3着
○ 8 エトルディーニュ → 2着
▲ 10 アサギリジョー → 9着
☆ 9 チャロネグロ → 8着
【当ブログの収支】
+9,120円
いよいよ今年最初のG1ウィーク。
先週このメルマガにも書いたように、私も現地で観戦する予定です。
(このメールは前日深夜のデータを基に、予約配信しています)
「リアル競馬場は交際費」
というのが私の持論。
交通費や入場料、昼食代などをわざわざ負担してまで遊びにいくわけですから、もとよりお金儲けには不利な前提からのスタートとなります。
収支は度外視で、あらかじめ決めた一定額までの負けは織り込み済みです。
それでも少額の勝負なら、プロ野球やJリーグを観にいくよりは安く1日楽しめるわけですから、ある意味では安上がりな行楽といえるでしょう。
とはいえ、やるからには勝ちたいのが競馬というもの。
今回は、私が前日の段階でつけた1~10Rまでの印を書いていきたいと思います。
1回東京8日
1R サラ系3歳未勝利
ダート1,400m
◎ 3 トランプカード
○ 15 バンケットスクエア
▲ 8 ラッキーパンチ
☆ 11 ビッグヒット
三連複 3-8-15 3-11-15
いきなり人気に逆らうような印になってしまいました。
人気のディーチェ、サンマルアルティマ、ビッグヒットはじめ、過去の脚質から差し・追込馬が16頭中12頭ほどいそうなメンバーの中で、内枠からマークが薄くなって楽逃げできそうな◎トランプカードが本命です。
トランプカードの過去5戦(0-1-0-4)の内、3敗は芝でのもの。
近2走は東京ダート1,600mに舞台を移して2着1回、4着1回なので、悪くありません。
いずれも外枠からの先行でコースロスを強いられたうえ、足抜きの良い稍重の馬場でハイ~ミドルペースながら逃げ馬に勝たれてしまったケースです。
ただ、トランプカード自身も流れた展開で差し・追込馬には先着を許していません。
今回1ハロン短縮となり、初めての良馬場となれば、人気が低くても軽視は禁物です。
○バンケットスクエアも同様に先行の脚が使える馬。
(0-2-0-2)で連対率50%、東京1,400mで重馬場ながら2着に好走した実績があります。
外枠のコースロスが心配ですが、それでも人気の大外枠セイウンチャームもダート(0-1-1-0)なので見劣りはしませんし、セイウンチャームは牝馬で1,400mの経験がなく、おまけに人気の割にリーディング6位と振るわない戸崎騎手なので、馬券的な妙味はあまりありません。
▲☆は人気どころですが、特に☆は牝馬に囲まれた中で控えていって、強引に割って出ることができれば3着以内に届く脚を持っています。
メガポリゴンに0.2秒差と迫った前走は東京ダート良馬場の1,400m、このレースを物差しにすれば▲より上ですし、14番も着順以上に着差で離しています。
2R サラ系3歳未勝利
ダート2,100m
◎ 10 エムオーグリッタ
○ 1 ヤマニンバンタジオ
▲ 4 ワンナイトインパリ
三連単 10→1→4 1→10→4
堅い買い目で面白みには欠けますが、小一時間悩んでもこの答えしか出てきませんでした。
◎エムオーグリッタの前走を見たら、本命にするしかありません。
同舞台の東京ダート2,100mで勝ち馬に0.3秒及ばなかったとはいえ、3着とは4馬身の差をつける堂々の2着。
人気の一角▲ワンナイトインパリとは実に1.1秒差で、5馬身半差の計算です。
この2頭の間に唯一、割って入りそうなのが○ヤマニンバンタジオ。
前走やはり東京ダート2,100mでスローペースの中、1頭だけ上がり最速タイの末脚を使って差して0.2秒差の2着。
◎との比較材料は持ち時計のわずか0.4秒差ですから、珍しく2頭軸で三連単に挑戦してみたいと思います。
3R サラ系3歳500万下
ダート1,400m
◎ 1 レッドオーガー
○ 7 アメイズミー
○ 9 シーエーパイロット
▲ 16 セイカチトセ
三連複 1-7-9 1-7-16
未勝利戦を東京ダート1,400m、内枠の2枠4番から逃げて鞍上ルメールで勝っている◎レッドオーガーは、1枠1番でルメールへの乗り換えが絶好の材料。
近2走、東京ダートを使われて3着、5着と大崩れはしていません。
いずれも重馬場で、ペースが流れる苦しい展開でも先行して粘っていますから、着順以上に評価できると思います。
対抗は2頭。
まず、前残りの展開になると見て、内めの先行馬から○アメイズミーを。
近4走は勝ち馬と0.5秒差以内で堅実ですし、ダートに限れば(1-1-0-0)とまだ馬券から外れていません。
大きく差がついた5走前の芝1,200mも、ダイイチターミナル(小倉2歳Sで2着)相手に5着ですから、素質はある馬だと推測できます。
もう1頭はとにかく未勝利戦の勝ち方が圧巻だった○シーエーパイロット。
今回と同舞台の東京1,400mで5馬身差の完勝。
芝1,400mで挑んだ新馬戦も内容は上々ですから、3ヶ月半の休み明けいきなりでも。
穴馬▲セイカチトセは近5走で掲示板を外しておらず、上がりタイムもメンバー中1・1・2・1・1位と、安定した決め手を持った馬。
いかにも三連複向きのタイプといえそうです。
相手は強くなりますし、使いづめで中2週の疲労と距離の不安はあるものの、大外からの直線一気を期待します。
4R サラ系3歳未勝利
芝1,600m
◎ 12 サトノジーガー
○ 10 アルチレイロ
○ 15 ベストティアーズ
▲ 16 エイブルサラ
三連複 10-12-16 12-15-16
レース前日の深夜現在の1番人気、キングリッドの新馬戦は、
「こりゃすげえ」
のひと言。
今回と同舞台で上がり最速33.5の末脚を炸裂させてタイム差なし(クビ差)2着。
おまけに勝ったシンボリバーグが赤松賞、菜の花賞でともに2着と好走していますから、キングリッドの素質も推し量れるというものです。
しかし惜しむらくは3ヶ月半の休み明け、枠も前回と違って包まれやすい内枠ですので、追込馬には苦しい展開が予想されます。
ということで思いきって「消し」にして、◎サトノジーガーの安定性を推します。
4戦して3着2回はいずれも芝のマイル戦。
おまけに3走前は東京芝マイルで、勝ち馬とタイム差なしの3着でした。
キングリッドの新馬戦より1.2秒早く入線していますから、6馬身差がつく計算です。
で、じつはそのサトノジーガーよりも持ち時計が良いのが○アルチレイロ、前走の東京芝のマイルで1:35.3を記録しており、乗り替わりなく石川騎手55kgも魅力です。
新馬戦の内容を評価するならば、むしろ穴馬▲エイブルサラ。
中山芝マイルで先行して3馬身半差の2着に敗れたものの、逃げた3着馬をかわして2馬身離しており、末脚もメンバー3位と上々。
追込馬がひしめくこのレース、外枠からでも先行して、あっと驚く走りを見せてくれてもおかしくはありません。
先行馬では○ベストティアーズも脅威ではあります。
中山芝マイルの新馬戦で、のちフェアリーS6着、春菜賞2着と好走したヒストリアに0.1秒差と迫る2着。
近2走の着差が大きく、中10週も微妙なので、ここは片方の買い目にしか絡めません。
5R サラ系3歳新馬戦
芝1,800m
こればっかりは判断材料が少ないので、パドックを見て決めます。
ツイッターでは買い目を書くかもしれません。
6R サラ系3歳500万下
芝1,600m
◎ 6 レッドルチア
◎ 16 ジュンヴァリアス
○ 4 タイセイブレーク
▲ 9 ブリラーレ
三連複 4-6-9 4-9-16
本命は人気筋から2頭、◎レッドルチアと◎ジュンヴァリアス。
レッドルチアは4ヶ月の休み明けが気になるものの、新馬戦を東京マイルで上がり33.8秒。
スローペースにもかかわらず直線で6頭を抜き去って差し切り勝ちした素質を買います。
このとき勝ったかに見えた2着アルミレーナの鞍上が蛯名騎手でした。
間近で見ていたレッドルチアの良さを引き出してくれれば、いきなりでも勝ちはあると見ます。
もう1頭のジュンヴァリアスは(1-1-2-2)で、馬券を外しても4着、6着と安定した成績が魅力。
戦ってきた相手にも不足はありません。
昨年11月19日に行なわれた東京芝1,800m(稍重)の新馬戦でサーベラージュが勝っていますが、同日同距離のメイン東スポ2歳Sでジュンヴァリアスは6着ながらサーベラージュより1.4秒早く入線していますから、単純に7馬身の大差。
良馬場で1ハロン短縮でも、前走14着に敗れたサーベラージュとの差は、そうそう縮まりそうにありません。
○タイセイブレークがあまり人気になっていないのは嬉しいかぎりです。
レッドアンシェル、モンドキャンノと強い相手とぶつかりながら、しっかり決め手を発揮して(1-0-1-2)。
唯一掲示板を外した前走も6着0.4秒差で、大崩れはしていません。
前走の万両賞でタイセイブレークに先着した▲ブリラーレは、もっと堅実。
(1-1-1-1)で、馬券を外した2走前もアリンナ、キャスパリーグの4着でした。
7R サラ系4歳上500万下
ダート1,600m
◎ 10 コアプライド
○ 8 スケールアップ
▲ 4 カンタオール
三連複 4-8-10
三連単 10→4→8
芝でマイルといえば競馬の花形ですが、フェブラリーSが行なわれるダート1,600mって、案外、施行機会が多くはないのですね。
それもそのはず、中央10場でダートマイルコースが設定されているのは東京競馬場だけ。
しかも芝スタート、500mを超える日本最長の直線は、コース適性を要します。
このコース適性を重視した結果、なんとも堅い買い目になってしまいました。
今開催では2月4日の8Rが基準。
出走は人気の3頭、カンタオール、スケールアップ、プライズコレクターでした。
3着カンタオールと4着プライズコレクターの間に0.5秒、約2馬身半の差がありましたので、○スケールアップ、▲カンタオールの順に印を打ちます。
東京ダート1,600mに限れば▲のほうが近3走(0-1-2-0)で適性はありそうに見えますが、斤量差1kgは前走と変わらず。
○とて全ダート(1-4-1-6)、東京ダート(0-2-1-1)で安定感は抜群ですから、素直に前走の着順通りとします。
ただ、9ヶ月の休み明けがネックではあるものの、前走の東京ダートマイルで○より0.5秒早いタイムで勝った◎コアプライドが不気味です。
5歳馬で2勝(内1勝は芝)していて、ダートに限れば(1-2-1-0)と馬券を外していません。
休み明けで人気が下がることを期待し、デムーロ騎手の腕を信頼して三連単でも勝負してみたいと思います。
8R サラ系4歳上1000万下
芝2,000m
◎ 6 ストレンジクォーク
○ 10 レッドシルヴィ
▲ 5 リノリオ
三連複 5-6-10
三連単 6→10→5
人気のストレンジクォークとエニグマバリエートを比べたとき、基準となるのが昨年10月の習志野特別。
勝ち馬ミライヘノツバサに0.2秒差の2着まで迫った◎ストレンジクォークに対し、エニグマバリエートはさらに0.7秒遅れて10着でした。
ミライヘノツバサが迎春Sで勝ち、AJCCでも3着と好走していますから、ここは素直にストレンジクォークを本命に指名します。
続く対抗はエニグマバリエートにしたいところですが、牝馬4歳のレッドシルヴィがどうも気になります。
東京1,800mで争われた前走、前が壁になる不利を受けながらメンバー最速の上がり33.8秒で駆け上がって0.4秒差の10着。
着順以上に強い競馬で、1ハロン延長されればどうなっていたかわかりません。
それだけ強い脚を使っておきながらの連闘ですから、前走は脚を余していたと思われます。
しかも牝馬で斤量の恩恵もあり、大外から他馬を気にすることなく上がれれば、勝ち負けまであるかもしれません。
穴馬は▲リノリオ。
2走前の恋次ヶ浜特別を物差しにすれば人気馬には劣るものの、左回りは割と巧くこなせていて、芝の2勝は左回りでのもの。
3走前、左回りの尾張特別(4着)で上がり最速(34.3秒)を出した藤岡騎手との再コンビで、2走前のリベンジに挑みます。
9R ヒヤシンスステークス
ダート1,600m
◎ 2 エピカリス
○ 6 シゲルベンガルトラ
▲ 14 グッドヒューマー
三連複 2-6-14
プラタナス賞で同舞台も制覇している無敗の逃げ馬◎エピカリスが、圧倒的な1番人気。
これが馬券を外せばたちまち万馬券になるところですが、2枠2番の好位を引いてしまい、どうも逆らえそうにありません。
ここは一本かぶりに屈して本命にしつつ、遊びのつもりで穴馬2頭を探しました。
内枠から先行できそうなシゲルベンガルトラは、ダートに転向してから(1-1-1-0)で複勝圏内を外していません。
いずれも人気より上の着順に入ってくる伏兵的な存在です。
同馬主でオキザリス賞(東京1,400m)では先着したシゲルコングも大外にいますが、前走Jpn1を勝って斤量57kgがエピカリスと同じではネック。
となればオキザリス賞4着でも0.1秒差だった▲グッドヒューマーの決め手に期待します。
距離の不安はあるものの、ここまでオキザリス賞以外は(2-1-1-0)。
着差も0.5秒以内で、下位人気に甘んじるような馬ではなさそうです。
じつはもうひとつ別系統で、カトレア賞を基準としてモンサンレガーメ-コーカスの先行馬2頭のラインも検討していたのですが、足抜きの良い重馬場でようやくエピカリスの良馬場の勝ちタイムとほぼ同じですので、今ひとつ決め手に欠けた印象です。
10R アメジストステークス
芝2,000m
◎ 3 メートルダール
○ 6 トーセンマタコイヤ
▲ 5 ハッピーユニバンス
☆ 2 タイセイサミット
三連複 4頭ボックス
ここまで来ると上位は伯仲でも、この4頭が抜けて見えます。
◎○☆の3頭は複勝圏内を外したのがそれぞれ2回、1回、3回と超堅実。
他馬が数多くの負けを積み重ねている中で、際立っています。
▲は近走が案外で、複勝圏内を10回も外している馬ですが、ずっと「そろそろ」と思って個人的に追いかけ続けている馬でもあります。
今回、鞍上52kgの利を活かして名手・武豊がどこまで変わり身を見せてくれるか、期待しています。
共同通信杯 三連複一本勝負
2017年2月12日(日)東京11R
サラ系3歳オープン 別定
芝左1,800m 11頭 15:45発走
【予想】
◎ 4 ムーヴザワールド
○ 8 エトルディーニュ
▲ 10 アサギリジョー
☆ 9 チャロネグロ
【買い目】
三連複 4-8-9 100円(36番人気) ※当日10:00現在
まずは人気馬から、素直に◎ムーヴザワールドを。
東京スポーツ杯2歳Sこそ3着に甘んじたものの、1着ブレスジャーニーや2着スワーヴリチャードとはタイム差なし。
外枠から素直に外を回ってきたスワーヴリチャードに対し、ムーヴザワールドは1枠1番から外に出すコースロスがあり、さらに他馬に寄られて進路が狭くなるような局面も見受けられました。
その狭い間を割っての3着なので、まだ勝負はついていません。
内の4枠4番に収まりましたが、新馬戦は先行して勝っており、前から行く力もありそうです。
スワーヴリチャードは今回逆に、1枠1番から外に出しての差し残しが心配です。
エアウィンザーは武豊騎手が、
「相手に合わせてるのか、走りたくないのかは分からない」
と漏らすように、弾ければ突出して強いものの、反応の悪さや抜け出てからの緩さが気になります。先日のサトノアーサーのようなタイプでしょうか。
タイセイスターリーは、ルメール騎手がムーヴザワールドから乗り替えたのが気にはなるものの、1,800mという距離が不安。半兄にミッキーアイルがいる血統だけに、短距離のほうで狙ってみたい馬です。
単勝では人気薄ですが、○エトルディーニュはむしろ◎を打ちたいくらいの堅実な馬です。
デビュー8戦して(1-2-2-3)ではありますが、すべて5着以内には食い込んでおり、大崩れしないところがいかにも私好み。
ソウルスターリングの3着(+0.5)、サトノアレスの2着(+0.2)、アウトライアーズの4着(+0.4)と、相手関係にも不足はありません。
人気馬が後ろから控える形になれば、先行して前残りが期待できます。
短期放牧明けの前回(2着)から中1週で叩き2走目、引き続き好調ならば軽視は禁物です。
実際、複勝人気順ではタイセイスターリーに次ぐ5番人気を軸に推移しているようです。
相手は▲アサギリジョー。
こちらも相手関係に不足がありません。3走前にマイネルスフェーンにハナ差で競り勝って1着(のちマイネルスフェーンはホープフルSで2着、京成杯で3着と好走)。
2走前の葉牡丹賞では、4馬身ほどついた着差(+0.8)こそ気になりますが、のちにホープフルSを勝ったレイデオロの3着。上がり3ハロンは別格のレイデオロ(34.7秒)に次いでメンバー2位タイの35.3秒でした。
このとき同じ上がり35.3秒で2着に入ったのがコマノインパルス。アサギリジョーは0.6秒差の遅れをとりましたが、続く前走京成杯では勝ったコマノインパルスに0.3秒差(5着)と縮めており、さらなる上積みに期待します。
5着は前走だけで、4戦して(1-1-1-1)ですから、やはり掲示板を外さない堅実さも複勝向き。
東京芝に限っては(1-1-0-0)と好相性です。
ただもう1頭、注意しておかなければいけないのが☆チャロネグロ。
ひと叩きされた前走、4コーナーから大外を回しながらも物凄い脚を使って差し切り勝ちしています。
それでも鞍上の反応は、
「ハミもまともに取らないまま何で勝つの? って感じ」
といいますから、底を見せていません。
しかも勝ちタイムが、同じ中山2,000mで行なわれた京成杯コマノインパルスの2:02.8を約3馬身ぶんも上回る2:02.0。
単勝5番人気に推されるのもむべなるかな、というところです。
以上を踏まえて三連複の人気順を見てみると、
◎-○-▲ 4-8-10 27番人気 107倍
◎-○-☆ 4-8-9 36番人気 156倍 ※当日10:00現在
と、単勝人気とは逆の結果に(複勝人気に倣った形に)。
それでいて、東京競馬場での出現率は、今日のコラムで書いたようにそれほど変わらないと思われますので、1点100円で勝負するなら後者を選びます。
石川騎手の100勝を応援したい気持ちもあるんですけどね。
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三連複の人気傾向(3)
【昨日の結果】
◎ 11 アエロリット → 2着
○ 3 ハナレイムーン → 5着
▲ 7 ディヴァインハイツ → 13着
△ 13 スズカゼ → 7着
☆ 2 アルミューテン → 11着
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昨日の記事で、
「仮に東京競馬場で1日12レース、すべて三連複で勝負するとして、理論上、予想をすることなく、66%(2016年データ調べ)の確率で数千円の勝ちを得られる方法が、ないことはありません」
と書きました。
その方法とは、単純明快、
「三連複26~35番人気10点をベタ買いし続ける」
というもの。
1日に1度、出現するかしないかのギリギリのラインが、私が調べた限りでは「三連複26~35番人気」でした。
この人気ゾーンのオイシイところは、配当が100倍前後つくこと。
40~50番人気となると、出現確率はガクリと下がるのですが、オッズは依然100倍台なので、あまり変わり映えがしません。
一方で「16~25番人気」で括ると、オッズが100倍を超えることがあまりない上に、1日の出現率では「26~35番人気」とあまり変わりません(手元の計算で71%程度)。
つまり、三連複26~35番人気10点を機械的に買い続ければ、1日に6割5分の確率で100倍前後の配当にありつけるかもしれないわけです。
1点100円なら1レース1,000円、12レースで最大の負け額は12,000円。
たとえば先週2月5日(日)の東京開催では、第3レースに26番人気が来ていますから、配当8,530円で、差し引き5,530円の勝ちが確定します。
1日に1度、出るか出ないかの人気ゾーンなので、第4レース以降は何も賭けずにベンチでひたすら石のように座って観戦するか、さっさと帰宅して美味しいものでも食べて寝るのが賢明です。
ただ、この買い方も、やはり1日の早い段階で勝ちを収めないことには、利益が大きくなりません。
配当が120倍を超えることもあるので、第12レースでもギリギリ収支をプラスに持っていける事例もありますが、それにしたって効率が悪い。
上記の方法は、あくまで統計的なアプローチから導き出したものですが、確率論からいえば、コインの表が10回続けて出たからといって、次に裏が出るとは限らない。
すべての試行において、すべての出目に出現する可能性が存在し、12レースすべてが1番人気で決まることも、逆に最低人気で決まることも、理論上は有り得ないことではありません。
繰り返しますが、私は上記の買い方を決してオススメはしませんし、その結果について、一切の責任も負いません。
試される場合は、読者個人の責任においてなさってください。
畢竟、競馬は自分の頭で予想をし、買い目を絞って当てるのが楽しいし、結果的に資金の効率もよくなるゲームです。
今回、人気の分布とオッズの相関関係を洗い出してみて、
「オッズって、憎らしいくらい巧妙に作られた仕組みだなあ」
と改めて痛感した次第。
楽して勝てるなんていうウマい話は、そうそうないのです。
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