私の予想法(2)
昨日のファルコンSの結果は以下のとおり。
【予想】
◎ 13 マイネルバールマン → 10着
○ 12 ナイトバナレット → 11着
▲ 4 ジョーストリクトリ → 6着
☆ 1 ラニカイサンデー → 9着
【当連載の収支】
+8,710円
予想通り、最初の1,000mを57.9秒で飛ばすハイペースになってくれましたが、ナイトバナレットは出遅れがすべて。
直線に向いたところで外に広がりすぎてゴチャゴチャした競馬になってしまい、まともに差し脚を使えたのは勝ったコウソクストレートだけ。
2・3着に先行馬が残る結果となってしまいました。
さて、今日のコラムは昨日の続き。
私が予想において三大要素に次いで重要視しているのは、優先度順に、
【4】脚質と枠順の相関
【5】距離適性
【6】斤量
【7】上がり3ハロン
です。
【4】脚質と枠順の相関
脚質を予想したうえで、枠順の有利不利も考慮に入れます。
私の場合は、内枠の先行馬を最も好む傾向にあります。
外枠の先行馬はコースロスがありますが、前走で不利があったり、馬群に揉まれ弱かったりすると、むしろ外枠は歓迎です(特に短距離)。
金鯱賞はまさに、前に行きそうな馬がロードヴァンドールと、前走で脚質転換したスズカデヴィアスだけだったので、外枠でも買えました。
逆に、内枠の差し馬は包まれるのを嫌って買わないことが多いです。
【5】距離適性
距離適性も重要な要素。
走破タイムの横の比較をしながら並行してチェックしていますが、横の比較ができない馬も、当該距離の持ち時計を期待値として比べます。
もちろん、週末の天気予報を参照しながら、なるべく同じ馬場状態でのタイムを比較しています。
この作業で、併せて道悪適性の有無も自ずと考慮に入ってきたりします。
【6】斤量
斤量はあまり関係ないという説もありますが、私の場合は1kg=1馬身と概算して増減を比較し、優劣をつけてきた馬の逆転の可能性を探します。
【7】上がり3ハロン
以前は上がり最速というだけで高評価につなげていましたが、最近あまり重要視しなくなったのが上がり3ハロンです。
現在では、決め手勝負となりそうな場合のみ比較材料としています。
基本的には、先行馬有利というのが私のスタンス。
上がり最速や33秒台は魅力的ですが、パッと見でわかりやすい指標のため、過剰人気にもなりかねないのが優先順位を落とした一因でもあります。
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ファルコンS 三連複一本勝負
2017年3月18日(土)中京11R
サラ系3歳オープン 別定
芝左1,400m 16頭 15:35発走
【予想】
◎ 13 マイネルバールマン
○ 12 ナイトバナレット
▲ 4 ジョーストリクトリ
☆ 1 ラニカイサンデー
【買い目】
三連複 1-12-13 100円
逃げ・先行馬が多くいる今回、ある程度ペースは流れていくものと予想して、
「ハイペースでも前で粘れそうな馬」
「ハイペースなら抜群の決め手を持っている馬」
を探していきたいと思います。
◎マイネルバールマンは、前走クロッカスSで4着。
着順こそ案外ですが、8枠10番からスローペースで先行して、先行勢最先着となる0.1秒差。
この馬も上がりが33.7秒で直線決め手勝負だったので、先行勢が総崩れした中で1:22.3の時計なら優秀です。
今回、ハイペースで流れても残れる強さがあるのではと考えました。
左回り1,400mでは新馬戦勝ち、新潟のダリア賞でリンクスゼロに0.2秒差2着の実績もあります。
前走も外枠だったことを考えれば、ここでも複勝までには絡んでくれるのではと期待しています。
◯ナイトバナレットは、レース当日正午現在で一番人気ですが、逆らえそうにありません。
新潟左回り1,400mで、ハイペースの展開にも恵まれましたが、差して未勝利勝ち。
稍重で1:24.2の勝ち時計は優秀だと思います。
2走前、中山1,600mひいらぎ賞でミドルペースから差して3着。
このとき、のちに共同通信杯2着となるエトルディーニュにも、アタマ差先着していました。
前走の中山1,600mジュニアカップも、ハイペースでしたが追い込んでディバインコードにタイム差なしの1着。
ディバインコードはアーリントンカップ3着で、▲ジョーストリクトリより上でしたから、ナイトバナレット>ジョーストリクトリの順で印をつけました。
今回、6枠12番に入れたのも好材料です。
前走は1枠1番から大外を回すコースロスがありながらも、1頭だけ際立った上がり最速の末脚を示していましたから、ロスなく立ち回れれば、前回以上の好走を期待できるのではないかと思います。
▲ジョーストリクトリは前走アーリントンカップ、ミドルペースから差し届かず1.1秒差の5着。
2走前、同距離同舞台となる中京1,400のなずな賞で、ミドルペースから5番手追走、好位差しが決まってデスティニーソングに0.1秒差の1着。
1:22.5(35.0)と上がり2位の末脚は評価に値します。
デビュー4戦は左回り1,400mを使われており、右1,600mだった前走は参考外として改めて狙いたいところではありましたが、前述のようにディバインコードを物差しとして、ナイトバナレットより印を下げました。
最後に穴馬は☆ラニカイサンデー。
同距離同舞台となる中京1,400mで未勝利勝ちを収め、今回は昇級初戦なのですが、その前走の勝ち方が非常に面白かった馬です。
好スタートを切って好位につけ、前半600mで33.5秒を刻むのハイペースの中で4番手先行。
ハイペースなので脚が残っていないかと思いきや、直線抜け出して好位差しを決めたのには驚きました。
勝ち時計も1:22.7なら及第点です。
しかも、よく見ると、どうも直線で真っ直ぐ走っていないようなのです。
これが矯正できれば、コースロスなく良い脚がありそうだと踏みました。
1枠1番に入れたのが好材料。
展開がハマれば大逃げしても面白い馬かと思っています。
私の予想法(1)
【フィリーズレビュー 予想】
◎ 15 レーヌミノル → 2着
○ 6 ジューヌエコール → 4着
▲ 13 ゴールドケープ → 3着
【中山牝馬S】
◎ 14 フロンテアクイーン → 8着
○ 7 プリメラアスール → 12着
▲ 6 ウインリバティ → 16着
【当連載の収支】
+8,810円
フィリーズレビューは堅い買い目だったとはいえ、惜しかったです。
13‐15のワイドなら5.5倍。
3点ボックス買いでも利益の出る決着でしたが、まあ、割に合わないですね。
さて、今週はツイートの加筆修正版となりますが、現時点での私なりの予想手順をまとめておきたいと思います。
まず、私が予想において重視しているのは、以下の三大要素です。
【1】前走から5走くらい前までの着差
【2】前走から5走くらい前までの走破タイム
【3】脚質とペースの相関関係
以下、これらを個別に解説していきます。
【1】前走から5走くらい前までの着差
競馬を始めた当初、私も競馬新聞の1着の数字を丸で囲み、2着、3着には三角をつけ……といった予想法を取っていました。
着順はとてもわかりやすい指標ですから、どうしても目が行ってしまいがちなものです。
しかし基本的に現在の私は、
「着順より着差」
だと考えています。
着差は0.2秒=1馬身と概算して、通常0.5秒、スプリントでは0.4秒差以内の負けが一応の及第ラインとしています。
が、もちろん例外は幅広く認めており、1秒台の差でも逆転の可能性に賭けることは多々あります。
基本的に私の場合、減点法ではなく加点法です。
一定のボーダーラインは設けても、その壁をぶち破り、逆転の可能性を探るのが私の競馬の楽しみ方なのです。
【2】前走から5走くらい前までの走破タイム
過去に同舞台・同距離・同条件で走っている馬がいれば、走破タイムの「横の比較」をします。
(使っているのは横書きの馬柱なので私にとっては「縦の比較」ですが)
ここでも0.2秒=1馬身と概算して、どれくらいの差で優劣がつけられるか、逆転の要素はあるかを検討します。
【3】脚質とペースの相関関係
そして私の予想の根幹をなすのが、ペースと脚質です。
基本的に競馬は先行有利だと思っていますが、前走好走馬の評価には、以下の4分類を設けています。
(1)スローペースで逃げ先行して好走:「折り合いがつけられた賢い馬」
(2)ハイペースで逃げ先行して好走:「問答無用で強い馬」
(3)スローペースで差して好走:「しっかりと決め手のある馬」
(4)ハイペースで差して好走:「展開に恵まれたかもしれない馬」
(4)のケースだけは、慎重に評価を割り引いて考えます。
レース本番の脚質転換を予想するのは難しいですが、前走のレース映像を何度も観るしかありません。
どこで鞍上の手が動いて仕掛けたのか、どれだけ脚が続いているかはよくチェックしています。
先行馬の出遅れ癖は致命的ですし、差し馬も長い脚が使えれば先行できる可能性があったりします。
次回は、三大要素に次いで重要視している枠順・距離適性・斤量・上がり3ハロンについて書きたいと思います。
中山牝馬S 三連複一本勝負
2017年3月12日(日)中山11R
サラ系4歳上オープン 牝馬限定 ハンデ
芝右1,800m 16頭 15:45発走
【予想】
◎ 14 フロンテアクイーン
○ 7 プリメラアスール
▲ 6 ウインリバティ
【買い目】
三連複 6-7-14 100円
フィリーズレビューが穴党としてはつまらない予想にならざるを得なかったので、ここは大きく遊んでみます。
三連複の売れ方を見てみると、こちらのほうが荒れそうな雰囲気ですし。
◎フロンテアクイーンは前走1600万クラスを勝って再昇級初戦。
とはいえ全成績(2-3-1-6)で、もともと重賞でも2・3着と好走している地味な存在です。
蛯名騎手のお手馬だった頃から狙っていたのですが、こういう目立たない馬は三連複向きだと思います。
相手の○プリメラアスールは、前走の愛知杯で◎を打った馬。
エリザベス女王杯(G1)でマイペースの逃げを打ち、クイーンズリングに0.5秒差の5着と大健闘したことを評価しています。
人気のパールコードとも0.2秒差しかありませんので、斤量差がつく今回なら逆転は絵空事ではありません。
前回が斤量4kg減となる52kgでしたが、今回はさらに1kg減の51kgですから、舐めすぎというものです。
大穴☆ウインリバティは、前走の愛知杯でプリメラアスールよりも上の6着でした。
2:01.8に4頭がひしめく大混戦で、同3着クインズミラーグロとも同タイム。
しかもハンデはプリメラアスールよりも軽い50.0kgとなりました。
松岡騎手とは久々のコンビですが、500万条件で4着、5着に導いたことがあり、手が合えば一発も期待できそうです。
とかくマジックタイムの有終の美に注目が集まりそうなこのレース、過剰な人気が予想されますので、本当に怖いのはパールコード。先行できる脚を持っているのは脅威です。
ただ、大外枠を引いてくれたので外す決心がつきました。
人気馬が来てしまったら、それまで。
そもそも1~3番人気を買い目から外しているので勝負の9割は捨てていますし、想定オッズ3,000倍超えは当連載で初めての暴挙で、的中したら天が地になり、白が黒になる奇跡だと思ってください。
実際、2015年2月の京都牝馬S(こちらは別定戦ですが)で三連複451,980円が出ているので、中山牝馬でも夢は大きく! いつか10万超えの馬券を当ててみたいものです。
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フィリーズレビュー 三連複一本勝負
2017年3月12日(日)阪神11R
サラ系3歳オープン 牝馬限定
芝右1,400m 18頭 15:35発走
【予想】
◎ 15 レーヌミノル
○ 6 ジューヌエコール
▲ 13 ゴールドケープ
【買い目】
三連複 6-13-15 100円
フィリーズレビューは堅い買い目となってしまいました。
◎レーヌミノルは断然の人気になりそうですが、ここは逆らえません。
小倉2歳Sを6馬身差の圧勝、続く京王杯2歳Sで2着。
2走前の阪神JFでは3着だったものの、1着ソウルスターリング、2着リスグラシューと相手に不足なし。
前走クイーンCはハナを切る形で4着でしたが、今回はアズールムーン、アルミューテンが一発を狙って逃げてくれるでしょうから、2、3番手で競馬できれば文句はありませんし、このメンバーならハナを切っても楽逃げができると踏んでいます。
斤量1kg減も好材料です。
○ジューヌエコールも人気筋ですが、デビュー3連勝で、重賞デイリー杯2歳Sを勝っている実績を素直に評価します。
前走の阪神JFで11着と大敗したのでレーヌミノルより印は下ですが、直線に向いたときに他馬と接触する不利があるようにも見えました。
芝1,400mで2戦2勝、マイルでは折り合い面に心配があるとなれば、距離短縮はプラスです。
3ヶ月半の休み明け、そして前走が阪神芝での敗戦ということで、そこまで人気が過剰にならないと思われますので、2~3番人気でも迷わず買いで良いと思います。
穴馬は▲ゴールドケープ。阪神JFから続けての穴馬指名です。
前走14番人気で6着。
期待値に比して、今回は人気しすぎの感はありますが、それだけ前走までの真面目な競馬が多くのファンの目に留まったのだと思います。
マイルで2勝を挙げている馬ですが、1,400mはG3ファンタジーSでミスエルテに0.3秒差の5着があります。
1:22.1の時計は京都1,400m外回りでは2歳重賞の標準勝ち時計(JRA-VANスマホ版のコース解説参照)でしたから、上積みを見込めば逆転は可能。
丸山元気騎手の騎乗も楽しみなレースです。
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【ワイド万馬券的中!】 金鯱賞の結果報告
さて、私のツイッターをご覧になっている読者の方がどれだけいらっしゃるか分かりませんが、じつは11日(土)メインの金鯱賞で人生初のワイド万馬券を獲りました。
◎ 8 スズカデヴィアス → 3着
○ 15 ロードヴァンドール → 2着
締切少し前にツイートしたんですが、スズカデヴィアスは、前走の白富士Sで下したサクラアンプルールが中山記念2着と好走したので、それ以上にG2で通用する力を持っていると判断しました。
ロードヴァンドールは斤量が心配でしたが、他に前に行く馬がいなかったので、一発を期待していたのでした。
職場の付き合いがあって話題作りのために購入した馬券で、300円が32,670円になって今年の年間収支も個人的には余裕でプラスが確定したわけですが(回収率320%想定!)、惜しくもメルマガ・ブログには書いていなかったので、収支報告には加えません。
今後もアドリブの買い目は締め切り数分前にツイッターで呟くことがありますので、もしよろしければどなたでもフォローしてください。
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弥生賞の結果
弥生賞は不満の残る結果となりました。
◎ 9 ダイワキャグニー → 9着
○ 7 コマノインパルス → 6着
▲ 4 ダンビュライト → 3着
☆ 1 ベストアプローチ → 4着
☆ 12 ディアシューター → 10着
【当ブログの収支】
+9,010円
やはり前半3ハロンが36.6秒、1,000mが1:03.2秒と、かなりのスローペースになり、こちらの思惑どおりにダイワキャグニーとディアシューターが2番手3番手で直線を向いてくれたところまでは良かったのですが、切れる脚が残っておらずに9・10着と惨敗。
あのスローペースから差されて、勝ちタイム2:03.2、上がり34.6秒はG2を名乗るには平凡の上にも平凡ですし、期待を裏切るくらいに先行勢にレースを作る力がなかったのだと思います。
「コマノインパルスの京成杯の勝ち時計が平凡」と書きましたが、それでも弥生賞より3馬身半も速いタイム。ホープフルS8着だったディアシューターの時計ですら、余裕で弥生賞を勝てたわけですから、酷いものです。
ダイワキャグニーに関しては、これで1ハロン延長が難しいことがわかったので、マイルから1,800mで人気薄のときに狙ってみたいと思います。
今年の3歳牡馬はレイデオロが頭ひとつ抜けた格好ですが、それにしても昨年に比べたら、全体のレベルは見劣りしてしまいます。
勝ったカデナにしても、次に善戦できるかどうかは未知数。
土曜のオーシャンSで、息をもつかせぬハイペース、騎手同士の読み合いに次ぐ読み合いの電撃の6ハロン戦を観た直後だっただけに、不満の残る日曜日の夕方でした。
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