オーシャンS 三連複一本勝負
2017年3月4日(土)中山11R
サラ系4歳上オープン 別定
芝右1,200m 16頭 15:45発走
【予想】
◎ 4 クリスマス
○ 10 スノードラゴン
☆ 5 バクシンテイオー
【買い目】
三連複 4-5-10 100円
――スプリンター戦線異状あり。
先週の阪急杯は、初芝の最低人気馬ナガラオリオンが3着に絡む大波乱で、三連複も239,760円の超高配当となりました。
一本かぶりだったシュウジが8着という痛恨の敗戦。
高松宮記念はますます混迷を極めてきました。
1着馬に高松宮記念の優先出走権が与えられる今週のオーシャンSも、波乱の予感は充分に孕んでいます。
2016年の当レースの払い戻しが26,680円。
2014年が21,360円、2012年に至っては389,450円と、2年に1回は荒れています。
スプリントを主戦場とする穴党としては、ぜひとも射止めたいレースです。
とはいえ本命は人気馬から、まずは季節はずれの◎クリスマス。
何が何でも優先出走権を獲りにくるであろうメラグラーナが人気を集めそうですが、同馬がナックビーナスに勝った前走が、今回と同じ中山芝1,200m(良)で1:08.4。
重賞では1:08.0が基準になりそうなので、なるほど優秀な時計ですが、前走の時計ならクリスマスも同舞台で1:08.7。斤量が55kgと、メラグラーナより1kg重かったことを考えれば、同じ54kgとなる今回は互角と見ます。
おまけに、前走カーバンクルSは前半11.8-10.4-11.0と刻む超ハイペース。
他ならぬクリスマス自身が作り出してしまったペースですが、それでも終い粘って4着まで残ったわけですから、強気で勝ちにいった競馬と評価できます。
直線が短く、差しが届きにくいトリッキーな中山コースで、有利な内枠偶数4番を引けたのも好材料。
過去を紐解けばクリスマスは、新馬戦で函館芝1,200mをレコード勝ちしている生粋のスプリンターです。
続く函館2歳S(G3)も自身のレコードにわずか0.3秒及ばなかっただけの楽勝。
3年前のこととはいえ、重賞勝ち馬である点は素直に評価できます。
明けて6歳と年を重ねてきましたが、この冬、3ヶ月半の休み明けから10着→4着と順位を上げています。
在厩調整で冬場の太め残りなく、むしろ10~20kg減らしてくるであろうという勝負駆けの仕上げも好印象。
斤量が1kg軽くなる今回、気持ちよく自分のペースで強気にレースを流していって先行勢の脚を削り、4コーナーで先頭に立って粘り残る展開を予想しています。
重賞勝ちの実績を評価するなら、2014年のG1スプリンターズSを制した古豪○スノードラゴンも評価しないわけにはいきません。
もともと穴馬として狙っていたのですが、ここまで人気が出るとは正直、思っていませんでした。
2014年に2着、2016年に3着と、オーシャンSは好走歴のあるレース。
芝での勝ちがG1だけで(1-5-1-8)と極端な馬だけに、好走できているこのレースには何かしら走りやすさがあるのかもしれません。
近2走は負けすぎでしたが、1,600m→1,400mと微妙に長かったと思われ、距離短縮は歓迎です。
ダートで7勝しているパワーの持ち主なので、中山の急坂も得意。
クリスマスがペースを流してくれれば、G1馬らしく33秒台の末脚を活かせる場面も生まれます。
昨年の大混戦だったスプリンターズSでもレッドファルクスにわずか0.1秒差の5着。1:07.7と時計も上々、ネロやビッグアーサーよりも先着したのですから、老け込むにはまだ早いでしょう。
中9週とやや間隔が空きますが、昨年のオーシャンS3着が1年3ヶ月ぶりだったことを考えれば、休み明けも問題ありません。
そもそも、人気のメラグラーナもブレイブスマッシュもクリスマスも、前走はオープン。
G2阪神カップを使ったスノードラゴンは14着に敗れたとはいえ、格としては上です。
クリスマスともども貫禄を発揮して、これが最後の徒花ではないですが、じつに3年ぶりとなる戴冠を目指してほしいものです。
(ちなみに、カーバンクルS後にG3京都牝馬Sを使ったナックビーナスは、関西遠征後の中1週である点と、鞍上の乗り替わりを嫌って買い目から外しました)
ところで、出馬表を眺めていると、クリスマスのすぐ隣に、前走の成績を不当に評価されていない馬が1頭います。
☆バクシンテイオーです。
早熟だったクリスマスとは対照的に、2016年の北九州記念で7歳にして重賞初勝利を挙げた晩成型。
掲示板にはちょくちょく顔を出しつつも惜しいところで勝ちきれず、全成績(6-2-2-17)で複勝率37%と、名前に似ず地味なタイプです。
前走のカーバンクルSこそ6着でしたが、斤量58kgを背負って勝ち馬と0.2秒差、クリスマスとはハナ+アタマ差で同タイム。
外を回ったコースロスもありました。
オーシャンSを回避した有力馬オメガヴェンデッタを半馬身離してもいます。
しかも前走は3ヶ月の休み明け。
叩き2戦目、斤量も2kg減る今回は、クリスマスさえも逆転する可能性を秘めていそうです。
勝った北九州記念と同じく12頭という少ないメンバーで、内から運んで前が開けば、小回りの中山でも前走上がり2位タイの末脚が武器となりえます。
乗り替わりとなるシュタルケ騎手も、2015年のシルクロードS(G3)5着、毎日スワンS(G2)4着(14番人気)と好相性。
短距離に強いサクラバクシンオー産駒らしい、名前に似つかわしい派手な一発を期待しています。
本番の高松宮記念まで、中2週。
ここを好走した馬たちにも、厳しい次走が待っています。
夢の三連複フォーメーション
先週の日曜重賞は大荒れでした。
アーリントンC
◎ 4 レヴァンテライオン → 12着
○ 2 ディバインコード → 3着
▲ 3 キョウヘイ → 7着
△ 8 ペルシアンナイト → 1着
◎ 5 ロサギガンティア → 9着
○ 8 ミッキーラブソング → 6着
▲ 10 テイエムタイホー → 12着
☆ 4 ヒルノデイバロー → 2着
【当メルマガの収支】
+9,210円
――予想をせずとも、ある決まった人気帯の馬を狙って買い続けるだけで、自動的にお金が増えていくようなフォーメーション。
競馬ファンなら、誰もが一度は夢見たことがあるのではないでしょうか。
先週に引き続き、今週も三連複の人気傾向を研究材料としつつ、本当に回収率100%を確実に超えるような人気帯が存在するのかどうか、探っていきたいと思います。
検証の対象としたのは、先週までに中央競馬の主要4場で行なわれた全408レースです。
まず、エクセルを用いて馬券に絡んだ3頭の馬の人気を「昇順」に並べ、左から右に羅列していきます。
※このとき「単勝人気」ではなく「複勝人気」を指標としました。
三連複は3着内を当てるものであって、1着に入る決め手は必須ではないからです。
続いて「三連複の中で何番人気だったか」と「払戻金」を紐付けて、1行が完成です。
これを延々、408行埋めていきます。
(こう書くと気の遠くなるような作業ですが、年始から作ってきたデータベースですので、実際には先週の24レースを付け足しただけなのですが)
データを解析するにはTARGETなどの便利な有料ツールもあるのでしょうが、こうして自分の手で打ち込んでいくと、人気の傾向が肌感覚でわかるので、非常に有益だと思います。
エクセルデータならば自分の思考に従って好きにセルを色づけしたりもできるので、よりオリジナリティの高いデータを抽出することができるのもメリットです。
そうして出来上がったデータのコピーをいくつも作り、多方面から解析していきます。
案の定、左の列(3頭の内で最も人気が高かった馬)には1番人気がずらりと並びます。
その数、半数以上(256レース/出現率62.7%)。
変な計算ですが、全体を平均しても1.68(番人気)と、2を切っています。
複勝人気は常に流動的で、締め切り直前の動きを見極めるのは非常に難しいものですが、1番人気に逆らうと6割は的中の機会を失ってしまうことになります。
逆に言えば、穴党は残りの4割を狙っていかなければならないだけに、初めから厳しい戦いを強いられているわけです。
統計とはよくできたもので、次に多いのはもちろん2番人気、続いて3番人気。
1~3番人気が1頭でも絡む買い目は377レースで、全体の92.4%でした。
この連載初期に書いたように、三連複の買い目から1~3番人気を外すことは、9割の的中確率を逸していることになります。
なお、頭が6番人気以下となったのはわずか4件で、出現率は0.98%。
ここを狙って獲れれば大幅な黒字になることは確実ですが、あまり現実的ではありません。
次に、2番目に人気の高かった馬は、平均すると3.81(番人気)でした。
個人的に、三連複の難しさは「本命」でも「穴馬」でもなく、この「対抗」に当たる部分ではないかと感じました。
本命は1~3番人気の中から選べばいいので、選択肢が少なく、的中率にも高い信頼が置けます。
逆に穴馬は駄目で元々、自分の想像力とデータを駆使して、自由闊達に予想することができます。
(ある意味、穴党が予想するときの一番の醍醐味でもあります)
ところが対抗は、人気が高ければ高いほど的中率が上がりますが、それではガクッと配当が低くなり、回収率に響きます。
かといって不人気サイドに寄れば、当然、的中率が下がる。
そういったプレッシャーの中で「ほどほど」に美味しい馬を探しつつ、やっぱり馬券を当てるためには確実に複勝に絡んでこなければならないわけですから、最も神経を使うべき部分です。
最後に穴馬は平均して7.19(番人気)。
2桁人気もだいぶ目立つようになり、89レースが該当しました(出現率21.8%)。
5回に1回は2桁人気が絡んでいるわけですから、ちょっと予想していた以上に大きい数字でした。
それでは、一通り分析が終わったところで、いよいよ「儲かる買い目」を探していきます。
まず、いくら配当が高くても出現率が低ければ、ベタ買いした場合に負けがこんでいくばかりですから、なるべく出現件数の多い買い目をソートします。
最も出現件数が多いのは1-2-3番人気の組み合わせですが、当然、ベタ買いしても控除率の分だけ綺麗に負ける計算でした。
1番人気が絡む組み合わせは、他もほとんど同様でした。
1番人気が馬券から外れた場合に最も出現件数が多いのは2-3-4番人気の組み合わせですが、これも赤字。
それでは、1・2番人気が飛んだ場合に最も出現率の高い3-4-5番人気の組み合わせは?
じつは、この組み合わせ、私が狙うことの多い「三連複26~35番人気」のオッズゾーンに近く、今年6回出現していて配当の合計は52,980円。
全408レースを100円ベタ買いしても40,800円ですから、12,180円の儲けが出ています!
おおっ、これはもしや! と思い、4-5-6番人気の組み合わせ4件の配当合計を調べると71,060円。
5-6-7番人気の組み合わせ3件でも払い戻しが77,730円と、ベタ買いしても余裕で黒字が出ていることがわかりました。
つまり、3-4-5、4-5-6、5-6-7番人気の組み合わせをベタ買いしていけば、簡単に儲けが出せるのでは!?
昂奮を抑えつつ、2016年のレース結果で検証を始めた私は、数分後、驚愕の事実を目の当たりにするのでした。
(つづく)
阪急杯 三連複一本勝負
2017年2月26日(日)阪神11R
サラ系4歳上オープン 別定
芝右1,400m 12頭 15:35発走
【予想】
◎ 5 ロサギガンティア
○ 8 ミッキーラブソング
▲ 10 テイエムタイホー
☆ 4 ヒルノデイバロー
【買い目】
三連複 5-8-10 100円
※本記事はレース前日深夜の予約配信です。
シュウジの馬体重、ヒルノデイバローのオッズ状況により、私の実際の買い目が変わることはあります。
――スプリンターの勝負はまだまだ決していない!
有力馬回避の報が重なり、ますます混沌としてきた高松宮記念に向けてのスプリント戦線。
暮れの阪神カップで三連複11,220円を獲った勢いをそのままに、ここも大きく当てていきたいところです。
……と書いておきながら、万馬券を勝たせてくれたシュウジを切って、本命は◎ロサギガンティアに打ちました。
過去10年、前走で同距離・同舞台の阪神カップを使った馬が(4-3-3-1)と好成績を挙げている阪急杯。
今年もシュウジとロサギガンティアの2強ムードで、正直、この2頭軸の三連複総流しでもいいよと思考放棄したくもなるのですが、やはりリスクを負うのは好きではないので、100円1点勝負に徹します。
断腸の思いでシュウジを切ったのには、いくつか理由があります。
まず、前走スタートが決まらず、後方からのレース展開となったこと。
結果的に差す競馬もできるとわかってよかったかもしれませんが、稍重とはいえ勝ちタイムの1:21.9は突出して良いわけでもなく。
2・3着とはタイム差なしのギリギリの決着でした。
加えて距離不安。NHKマイルC12着以後、スプリント路線にシフトして1,200mを使って2着2回、4着1回と好成績を残しているように、本質的には1,200mがベストなのではないかと思います。
斤量もシュウジ56kg、ロサギガンティア57kgだった前走とは逆転して、別定戦の今回はシュウジが57kg、ロサギガンティアが56kg。
自分が1kg増えて相手が1kg減ったわけですから、感覚的には2kgのハンデが生じることになります。距離不安を抱えながら、この不利は地味に大きい。
前走の着差が0.2秒でしたから、ロサギガンティアにも充分に逆転のチャンスがあるといえます。
次に、今回は間隔が詰まった相手が多く、中8週のシュウジとロサギガンティアが最長の休み明けとなります。
ロサギガンティアは在厩調整で引き続き好調のようなのですが、シュウジの陣営から気になるコメントがありました。
15日の1週前追い切りの際、
「馬体は10キロほど増えている」
「前走も最終追いの後に10キロぐらい減ったし、自分で体をつくるタイプ」
とのこと。
しかし最終追い切りの様子を伝える記事には、
「馬体は10キロほど増えての出走になりそう」
「少し馬体は増えているだろうが、成長分もある」
「休み明け初戦とすれば、仕上がりは十分」
といったコメントが並びました。
あくまでこの馬の目標は高松宮記念。
成長分「も」ある、休み明け初戦「とすれば」……といった予防線を張るような文脈の裏を勘ぐると、一本かぶりの1番人気を背負うには荷が重すぎるのではないかとも思います。
前走は7番人気だったからこそ馬券的な妙味があったわけで、今回この一本かぶりでは妙味があるとはいえません。
「人気は最強の指標」
が正しいとすれば、前走はロサギガンティアのほうが上(4番人気でしたが、直前まで3番人気だったと記憶しています)。
おまけに、個々の馬の能力とは関係なくなりますが、気になるデータもあります。
過去10年の阪急杯、1番人気の馬は(2-2-1-5)で3着内率50%。
前走1着の馬は(2-1-2-19)で同24%。
前走の勝ち差タイム差なしでは(1-0-1-10)で同17%。
人気を背負う割に苦戦が続いているようです。
おまけに、対象期間内に1番人気で勝った2頭はいずれも香港帰りですから、阪神カップ勝ちの1番人気も絶対ではありません。
別定戦ということで、今回のような斤量の変動も堪えているのでしょうか。
一方、2番人気の馬は(3-1-2-4)で同60%と、1番人気を上回る好成績。
前走の負け差0.1~0.2秒の馬は(3-2-1-9)で同40%ですから、着順が5着とはいえ間にいた3頭がほんの少し強かっただけのこと。
メンバーが揃わなかった今回では、ロサギガンティアに勝機ありと見ます。
ちなみに、文系の私ならではの情報をひとつ。
2月22日(水)付、Yahoo! ニュースに掲載されたサンケイスポーツの記事が、
「年齢的に渋くなってきたが、先週より素軽くなっている」
と藤沢厩舎のコメントを出しています。
これだけ読めば「おっ、マイナス材料かな」と勘繰ってしまいます。
「なになに、過去10年で6歳馬は(1-2-1-37)で3着内率10%。厳しいかな」と。
一方、翌23日に配信されたスポニチアネックスの記事。
長くなりますが引用します。
***
藤沢和師は乗り手たちからの報告を聞き終えると、群がる報道陣の方へ笑顔で歩み寄ってきた。
「順調だよ。年が変わって、以前よりたくましくなった。日曜にまたやる」。 日曜はレースでは? そう、上機嫌で切りだしたのは同時刻にチューリップ賞の1週前追い(Wコースで5F70秒0)を行ったソウルスターリングの話。昨年の2歳女王の順調な成長ぶりに表情は明るい。ロサについても「こっちは若くないから、渋くなってるな(笑い)。でも、動きは先週より軽くなった。前走(阪神C5着)は惜しい競馬。今回また頑張ってもらおう」
***
文脈ひとつで、これほどに印象は変わります。
ソウルスターリングと比べたら、そりゃ6歳馬に同じ若さを期待するのは無理というものですね。
ロサギガンティアに求めているのは若さではなく、ベテランの貫禄。
サンスポの記者はちゃんと仕事しろと言いたくもなりますが、読み比べてみると推理小説みたいで、本当に興味深いものです。
さて、軸馬が決まったところで、相手探し。
正直、現段階では馬体重やオッズの変動が読みきれないので、ロサギガンティアの単勝100円と書いてしまいたいところです。
しかし、それでは連載の主旨に反しますので、敢えて大穴狙いで挙げるとすれば、○ミッキーラブソング、▲テイエムタイホー。
ミッキーラブソングは近走の成績が案外ですが、昨年明け、京都金杯3着から臨んだ阪急杯で4着に入ったほどの馬ですから侮れません。
しかも4着とはいえ、0.1秒の僅差でした。タイムも1:20.0なら悪くはない。
1,400mは(4-2-0-6)で、阪神1,400mに限れば(2-1-0-2)と好相性。
全6勝は良馬場で上げており、開幕週の綺麗な馬場もプラス材料です。
稍重だった2走前の阪神1,400m(6着)より着順を上げてくれることを期待します。
鞍上が、安土城Sでコンビを組んで1着の実績がある松若騎手に戻るのも好材料。
若手ですが現在リーディング12位で浜中騎手や川田騎手よりも上、複勝率は23.4%と頑張っています。
穴は▲テイエムタイホー。
こちらもコース巧者で、阪神競馬場では(5-0-1-5)とキャリア7勝のうち5勝を阪神で挙げています。
おまけに冬に良績の多い典型的な「冬馬」で、昨年1月の京都金杯で2着(13番人気)。
一昨年の12月には阪急杯と同じ阪神1,400mのオープン・タンザナイトSで1着に入っています(しかもミッキーラブソングに0.2秒差)。
調教駆けする馬ではあるようですが、CWで終い1F11.7秒ならしっかり動けているようにも見えます。
穴は☆ヒルノデイバローと迷ったのですが、前日深夜の段階で、まさかの5番人気。
淀短距離Sのときにも挙げたように、
「そろそろ」
が期待できる馬ではあるのですが、いかんせん、芝で1着はおろか3着内の経験もない馬が5番人気では、馬券的な妙味には欠けます。
できれば人気薄で狙いたい馬です。
すべてはシュウジが3着内に絡んでしまえば意味のない馬券ではありますが、そのときはそのとき。
本番の高松宮記念は、あと1ヶ月後に迫っています。
アーリントンC 三連複一本勝負
2017年2月25日(土)阪神11R
サラ系4歳上オープン 定量
芝右1,600m 12頭 15:35発走
【予想】
◎ 4 レヴァンテライオン
○ 2 ディバインコード
▲ 3 キョウヘイ
△ 8 ペルシアンナイト
【買い目】
三連複 2-3-4 100円
2016年は、複勝5・8・9番人気の三連複で33,820円(118番人気)。
2015年は、複勝5・7・9番人気の三連複で36,580円(101番人気)。
しかも2015年は、今年と同じ少数の12頭立てでした。
ここ2年、かように荒れている当レース。
穴党の私も万馬券を狙わずにはいられません。
過去10年、逃げ馬が(3-0-2-5)で3着内率50%、先行馬が(3-6-2-23)で同33%と、阪神開幕週の綺麗な馬場で、前から行ける馬が好成績を残しています。
他方、中団を運んだ馬が(3-3-2-36)で同18%、後方・追込は(1-1-4-35)で同15%ですから、後ろから行く馬は不利になってしまいます。
そこで、差し・追込の馬は届かない想定で、コースロスの少ない内枠の先行馬を探していきます。
例によって三連複なので、印の強弱は実質どうでもいいのですが、本命は強気に◎レヴァンテライオンにしました。
単純に重賞の勝ち馬は、キョウヘイ(シンザン記念)、ヴゼットジョリー(新潟2歳S)、そしてレヴァンテライオン(函館2歳S)の3頭。
そのぶん斤量を背負うわけですが、2勝馬の中でもこの3頭は特に「価値ある2勝」を挙げている馬といえます。
わけてもレヴァンテライオンは、のちの京王杯2歳Sの勝ち馬モンドキャンノを破っての重賞制覇でした。
しかも前半3ハロン33.5秒を刻むハイペースでの先行勝ちですから、スピードは一級品です。
もちろん、勝ち鞍はすべて芝1,200mでのものであり、1,400m、1,600mと1ハロンずつ延長してきた近2走は、着順も着差も振るいません。
レース映像を見ると、いずれも直線を向いたところで手応えが怪しくなってしまっています。
本質的にはスプリンターを目指していく馬でしょうから、マイルに対する距離不安は拭えません。
しかし、まだまだ明けて3歳の馬。
新馬戦で勝ち、直後に2歳G3を制した早熟馬といえども、距離を限定せずに果敢に挑戦してほしいところです。
後入れとなる偶数の4枠4番も絶好の位置。
勝った新馬戦でも3枠4番でした。
4角3番手で向いた直線、一度は4角4番手のエスケークラウンにかわされて馬群に呑まれるかと思いきや、少し外に持ち出して盛り返し、1頭だけ違う末脚を見せてクビ差先着。
3着には3馬身差をつけており、距離延長も視野に入る走りでした。
この馬のセンスの高さ、粘り強さを感じさせるレースだったと思います。
さて、重賞勝ち馬からもう1頭。
▲キョウヘイは、近2走が道悪だったことから不当な買い控えが見込めそうな人気馬です。
前走シンザン記念だった馬が過去10年(2-3-3-5)と好相性ですから、素直にその勝ち馬を挙げます。
今回は斤量差もあり、同3着の△ペルシアンナイトが人気ですが、前走の不利はそれほど特筆すべきものには見えませんでした。
直線で窮屈になった時点で外に出す選択肢もあったはずですし、内を突いていったんは先頭に立ったものの外から差しきられ、ゆうゆう1馬身差がついていたので、不利がなくても結果は変わらなかったかと思います。
ただ、キョウヘイを▲に下げたのは、前走スタートで出遅れて最後方からの競馬になってしまったから。
それでも勝ちきるあたりが凄いのですが、3枠3番に収まった今回は好位差しを期待しています。
ちなみに、牝馬は過去10年で6頭出走して3着以内はおろか5着以内の実績もなく、不利な差し馬でもあるので、紅一点のヴゼットジョリーは悩んだ末に外しました。
おそらく目標は同舞台で牝馬相手の桜花賞でしょうから、ここは試金石。
無理はさせないと踏んでいます。
最後に、重賞勝ち馬2頭の間に割って入りそうなのが○ディバインコード。
近2走はG2→オープンと使って(2-2-1-0)と、複勝率100%の安定感は大したものです。
唯一の関東馬となりますが、福島→新潟→中山→東京→中山と転戦しているので、輸送の心配はあまりしていません。
特に前走は前半3ハロン34.2秒のハイペースながら先行して差のない2着。
今回、幸運にも偶数の2枠2番を引いたので、開幕週のスピード勝負で持てる力を発揮してくれるのではないかと思います。
【三連単本線的中!】 1回東京8日の結果
【昨日の結果】
東京2R
◎ 10 エムオーグリッタ → 1着
○ 1 ヤマニンバンタジオ → 2着
▲ 4 ワンナイトインパリ → 3着
三連単 10→1→4 【本線的中!】
1→10→4
配当 2,390円
東京11R フェブラリーステークス
【予想】
◎ 10 カフジテイク → 3着
○ 11 ノンコノユメ → 7着
▲ 13 エイシンバッケン → 4着
☆ 2 ホワイトフーガ → 9着
【当メルマガの収支】
+9,120円 → +9,410円
この連載で、ようやく今年最初の的中を出すことができました。
東京2Rは、じつは検討に最も時間をかけたレース。
過去のレース映像を繰り返し見ながら必死に穴馬を探したのですが、どうしても上記3頭に勝てそうな馬を探すことができませんでした。
三連複1点を主戦場としている私が珍しく三連単勝負に踏み切ったのだから、データが示していた通り、走る前からよほど堅いレースだったのでしょう。
実際、2月19日の払戻金一覧(東京競馬場)を見てみると、三連複790円/三連単2,390円は最も低い配当でした。
懐に入ってくる金額だけ見れば悔しいものがありますが、それでも勝ちは勝ち。
トータルして約300円の勝ちなら、3Rはそのお金で遊べる計算になります。
むしろその日のうちでいちばん堅いレースを狙って、三連単をわずか2点買いで的中できたわけですから、初心者にしては「価値ある勝ち」だったと思うことにします。
しかも◎→○→▲の本線的中。
三連単はおろか、三連系の馬券を現地観戦で的中させたのは生まれて初めての経験でした。
目の前で予想した通りに3頭がゴール板前を走り抜けていったときには、喜びが爆発するかと思いきや、静かな興奮がありました。
人間、思い通りにいきすぎると、恐ろしくすらなってくるものですね。
冷静に考えると、3着馬が2着に上がるだけで外れになってしまうわけですから、三連単は本当に恐ろしい馬券です。
過去のデータからは◎と▲の5馬身半差の間に○が割って入る概算でしたが、実際の決着では◎と▲は4馬身の差。
◎と○の着差は持ち時計で比較した通り0.4秒だったものの、○と▲の間は0.3秒、1馬身半差でした。
見た目ではけっこう開いたように見えましたが、こうして秒差に直してみると、競馬って本当にわずかな差を争っているのですね。
三連単は、本当にガチガチに堅いレースだと踏んだときにだけ使う伝家の宝刀にしておかないと、いつか痛い目を見そうです。
しかし、新馬戦を除くG1までの全10Rの予想を文章化していくことは、かなり骨の折れる作業ではありました。
メルマガ読者の皆様には、朝早くからやたらと長い文章を送りつけてしまい、恐れ多いことでした。
ご登録はこちらから。無料です。
競馬歴3年の初心者の連載を実際どれだけの人が真面目に読んでくださっているかわかりませんが、私にできることといったら、少しでも皆様の予想のヒントになるべく、創意を尽くして言葉を積み重ねていくことだけです。
少なくとも今年1年は無料で書き連ねていく所存ですので、今後ともよろしくお願いいたします。
買い目の「根拠」となる長文の解説に関しては、来年は有料メルマガだけにするかもしれません。
ただ「終わってしまえばただのゴミ」に過ぎない買い目そのものはブログで公開し続けますので、ブログともども、引き続きご愛顧を賜われますと幸いです。
それでは、今週末も競馬を楽しみましょう。
じつはちゃっかり的中後は買い目を1点ずつに絞り、新馬戦も8番の複勝を拾ってしまったので、勝ち分でこの本を買いました。
いくつか類書があるようですが、元雑誌編集者としては、この本が最も見やすくデータが整理されていて良いと思います。
特に三連複を予想する際に「3連人気check」の項が非常に興味深い。
おすすめです。
フェブラリーS 三連複一本勝負
2017年2月19日(日)東京11R
サラ系4歳上オープン 定量
ダ左1,600m 16頭 15:40発走
【予想】
◎ 10 カフジテイク
○ 11 ノンコノユメ
▲ 13 エイシンバッケン
☆ 2 ホワイトフーガ
【買い目】
三連複 10-11-13 100円
2-10-11 100円
まずは人気馬から、根岸Sと同じく◎カフジテイク。
これは外せません。
根岸Sのときも外せないと思いましたが、芝と見紛う上がり3ハロン34.5秒の豪脚を見せられたら、いっそう外せなくなりました。
距離不安と乗り替わりがどうなるかですが、前走残り600mだけ抜き出せば、2着ベストウォーリアと実に5馬身半差をつけた計算になります。
1ハロン延長でも、この差を縮めきれるかどうか。
ベストウォーリアは着順以上に負けすぎた印象です。
定量戦で同斤量になったことが、7歳の古豪ベストウォーリアにとって好材料ではあります。
ただ、マスコミがその点を既に頻繁に取り上げているので、過剰人気を呼ぶ一因にもなってしまいそうです。
また、過去10年、このレースで優勝しているのは全て4~6歳。
G1昇格後の過去20回の内、7歳以上は(0-5-4-83)と顕著に苦戦を強いられています。
人気が割れている今回、サウンドトゥルー、コパノリッキー、インカンテーションも年齢を理由に候補から外しました。
本命馬の脚質から決め手勝負になるのを期待して、○ノンコノユメの復活を期待します。
これもマスコミで喧伝されていることではあるのですが、去勢手術明けはホルモンバランスが戻るまでに半年ほどかかるのだとか。
事実、サウンドトゥルーも去勢手術をした2014年の夏に4ヶ月半の休養を挟んでいます。
今回、馬体重を450kg程度に戻せているようであれば、東京の砂マイルは(4-1-1-0)と得意舞台。
去勢前の13戦で10回も上がり最速を叩き出していた末脚が復活すれば、カフジテイクにも迫れるのではと思います。
さて、根岸Sで「着順以上に負けすぎた印象」と書いたベストウォーリアとは対照的に、着順以上に差を詰めた印象の差し馬がいます。
▲エイシンバッケンです。
とかくカフジテイクの豪脚ばかり取り上げられていますが、根岸Sでメンバー上がり2番手を記録した同馬も34秒台で、カフジと0.4秒差なら600mを2馬身差。
前が壁になる不利な展開もありました。
距離適性が未知数ですが、それはカフジとて同じこと。
1ハロン延長が上方修正に働けば、カフジさえ超える一発はあると踏んでいます。
芝を走る距離が長いことから「外枠有利」とされるコースで、7枠13番の好位を引いたのも幸運でした。
この馬、芝で1勝があるだけに、行き足もつけばカフジより前で運べることと思います。
ところで、ここまで挙げたのはすべて差し・追込馬。
7歳馬含め、内枠に前から行けそうな馬が揃ったので、ある程度ペースが流れて共倒れになってくれる展開を前提に予想してきました。
逃げ馬ケイティブレイブ、秘策があると息巻くニシケンモノノフが芝の長い外枠から行き足をつけてハナを取りにいけば、コパノリッキーの楽逃げも難しくなるし、内枠先行勢もついていくことになって、ある程度ペースが流れてもおかしくはなさそうです。
アウォーディーの不在もあって、先行勢の序列づけは本当に難しい。
ゴールドドリームはまだ4歳で実績の割に人気しすぎですし、コパノリッキーは7歳。
アスカノロマンは戦績にムラがあるのと、ゲート難を抱えるだけに奇数番が不安要素です。
モーニンは中軸に入れようか迷ったのですが、近2走がゴールドドリームよりも下、中間に発症したというフレグモーネの懸念もあって、思いきって外しました。
意外と揉まれ弱いところがあるようなので、内寄りの枠に入ってしまったことも割引材料です。
そんな内枠の先行馬ですが、☆ホワイトフーガは人気こそありませんが、マークが薄くなって3着までに残りそうな気がします。
折り合い面でまだ不安が大いにあるのですが、多少のリスクは取ってでも前に行って、他馬に劣らない牝馬らしからぬ馬格と、牝馬ならではの斤量差を活かして、3着までに食い込んでくれたらと祈っています。
昨年のフェブラリーSは重馬場で、着順は10着でも0.9秒差ですから悲観する必要はありません。
前走58kgを背負った後に3kgの減も、他馬にはない量の大きな変化です。
昨日、京都牝馬Sを勝ったレッツゴードンキを2走前に破っているだけに、ホワイトフーガ、侮れません。
1回東京8日の予想(1~10R)
【先週の結果】
◎ 4 ムーヴザワールド → 3着
○ 8 エトルディーニュ → 2着
▲ 10 アサギリジョー → 9着
☆ 9 チャロネグロ → 8着
【当ブログの収支】
+9,120円
いよいよ今年最初のG1ウィーク。
先週このメルマガにも書いたように、私も現地で観戦する予定です。
(このメールは前日深夜のデータを基に、予約配信しています)
「リアル競馬場は交際費」
というのが私の持論。
交通費や入場料、昼食代などをわざわざ負担してまで遊びにいくわけですから、もとよりお金儲けには不利な前提からのスタートとなります。
収支は度外視で、あらかじめ決めた一定額までの負けは織り込み済みです。
それでも少額の勝負なら、プロ野球やJリーグを観にいくよりは安く1日楽しめるわけですから、ある意味では安上がりな行楽といえるでしょう。
とはいえ、やるからには勝ちたいのが競馬というもの。
今回は、私が前日の段階でつけた1~10Rまでの印を書いていきたいと思います。
1回東京8日
1R サラ系3歳未勝利
ダート1,400m
◎ 3 トランプカード
○ 15 バンケットスクエア
▲ 8 ラッキーパンチ
☆ 11 ビッグヒット
三連複 3-8-15 3-11-15
いきなり人気に逆らうような印になってしまいました。
人気のディーチェ、サンマルアルティマ、ビッグヒットはじめ、過去の脚質から差し・追込馬が16頭中12頭ほどいそうなメンバーの中で、内枠からマークが薄くなって楽逃げできそうな◎トランプカードが本命です。
トランプカードの過去5戦(0-1-0-4)の内、3敗は芝でのもの。
近2走は東京ダート1,600mに舞台を移して2着1回、4着1回なので、悪くありません。
いずれも外枠からの先行でコースロスを強いられたうえ、足抜きの良い稍重の馬場でハイ~ミドルペースながら逃げ馬に勝たれてしまったケースです。
ただ、トランプカード自身も流れた展開で差し・追込馬には先着を許していません。
今回1ハロン短縮となり、初めての良馬場となれば、人気が低くても軽視は禁物です。
○バンケットスクエアも同様に先行の脚が使える馬。
(0-2-0-2)で連対率50%、東京1,400mで重馬場ながら2着に好走した実績があります。
外枠のコースロスが心配ですが、それでも人気の大外枠セイウンチャームもダート(0-1-1-0)なので見劣りはしませんし、セイウンチャームは牝馬で1,400mの経験がなく、おまけに人気の割にリーディング6位と振るわない戸崎騎手なので、馬券的な妙味はあまりありません。
▲☆は人気どころですが、特に☆は牝馬に囲まれた中で控えていって、強引に割って出ることができれば3着以内に届く脚を持っています。
メガポリゴンに0.2秒差と迫った前走は東京ダート良馬場の1,400m、このレースを物差しにすれば▲より上ですし、14番も着順以上に着差で離しています。
2R サラ系3歳未勝利
ダート2,100m
◎ 10 エムオーグリッタ
○ 1 ヤマニンバンタジオ
▲ 4 ワンナイトインパリ
三連単 10→1→4 1→10→4
堅い買い目で面白みには欠けますが、小一時間悩んでもこの答えしか出てきませんでした。
◎エムオーグリッタの前走を見たら、本命にするしかありません。
同舞台の東京ダート2,100mで勝ち馬に0.3秒及ばなかったとはいえ、3着とは4馬身の差をつける堂々の2着。
人気の一角▲ワンナイトインパリとは実に1.1秒差で、5馬身半差の計算です。
この2頭の間に唯一、割って入りそうなのが○ヤマニンバンタジオ。
前走やはり東京ダート2,100mでスローペースの中、1頭だけ上がり最速タイの末脚を使って差して0.2秒差の2着。
◎との比較材料は持ち時計のわずか0.4秒差ですから、珍しく2頭軸で三連単に挑戦してみたいと思います。
3R サラ系3歳500万下
ダート1,400m
◎ 1 レッドオーガー
○ 7 アメイズミー
○ 9 シーエーパイロット
▲ 16 セイカチトセ
三連複 1-7-9 1-7-16
未勝利戦を東京ダート1,400m、内枠の2枠4番から逃げて鞍上ルメールで勝っている◎レッドオーガーは、1枠1番でルメールへの乗り換えが絶好の材料。
近2走、東京ダートを使われて3着、5着と大崩れはしていません。
いずれも重馬場で、ペースが流れる苦しい展開でも先行して粘っていますから、着順以上に評価できると思います。
対抗は2頭。
まず、前残りの展開になると見て、内めの先行馬から○アメイズミーを。
近4走は勝ち馬と0.5秒差以内で堅実ですし、ダートに限れば(1-1-0-0)とまだ馬券から外れていません。
大きく差がついた5走前の芝1,200mも、ダイイチターミナル(小倉2歳Sで2着)相手に5着ですから、素質はある馬だと推測できます。
もう1頭はとにかく未勝利戦の勝ち方が圧巻だった○シーエーパイロット。
今回と同舞台の東京1,400mで5馬身差の完勝。
芝1,400mで挑んだ新馬戦も内容は上々ですから、3ヶ月半の休み明けいきなりでも。
穴馬▲セイカチトセは近5走で掲示板を外しておらず、上がりタイムもメンバー中1・1・2・1・1位と、安定した決め手を持った馬。
いかにも三連複向きのタイプといえそうです。
相手は強くなりますし、使いづめで中2週の疲労と距離の不安はあるものの、大外からの直線一気を期待します。
4R サラ系3歳未勝利
芝1,600m
◎ 12 サトノジーガー
○ 10 アルチレイロ
○ 15 ベストティアーズ
▲ 16 エイブルサラ
三連複 10-12-16 12-15-16
レース前日の深夜現在の1番人気、キングリッドの新馬戦は、
「こりゃすげえ」
のひと言。
今回と同舞台で上がり最速33.5の末脚を炸裂させてタイム差なし(クビ差)2着。
おまけに勝ったシンボリバーグが赤松賞、菜の花賞でともに2着と好走していますから、キングリッドの素質も推し量れるというものです。
しかし惜しむらくは3ヶ月半の休み明け、枠も前回と違って包まれやすい内枠ですので、追込馬には苦しい展開が予想されます。
ということで思いきって「消し」にして、◎サトノジーガーの安定性を推します。
4戦して3着2回はいずれも芝のマイル戦。
おまけに3走前は東京芝マイルで、勝ち馬とタイム差なしの3着でした。
キングリッドの新馬戦より1.2秒早く入線していますから、6馬身差がつく計算です。
で、じつはそのサトノジーガーよりも持ち時計が良いのが○アルチレイロ、前走の東京芝のマイルで1:35.3を記録しており、乗り替わりなく石川騎手55kgも魅力です。
新馬戦の内容を評価するならば、むしろ穴馬▲エイブルサラ。
中山芝マイルで先行して3馬身半差の2着に敗れたものの、逃げた3着馬をかわして2馬身離しており、末脚もメンバー3位と上々。
追込馬がひしめくこのレース、外枠からでも先行して、あっと驚く走りを見せてくれてもおかしくはありません。
先行馬では○ベストティアーズも脅威ではあります。
中山芝マイルの新馬戦で、のちフェアリーS6着、春菜賞2着と好走したヒストリアに0.1秒差と迫る2着。
近2走の着差が大きく、中10週も微妙なので、ここは片方の買い目にしか絡めません。
5R サラ系3歳新馬戦
芝1,800m
こればっかりは判断材料が少ないので、パドックを見て決めます。
ツイッターでは買い目を書くかもしれません。
6R サラ系3歳500万下
芝1,600m
◎ 6 レッドルチア
◎ 16 ジュンヴァリアス
○ 4 タイセイブレーク
▲ 9 ブリラーレ
三連複 4-6-9 4-9-16
本命は人気筋から2頭、◎レッドルチアと◎ジュンヴァリアス。
レッドルチアは4ヶ月の休み明けが気になるものの、新馬戦を東京マイルで上がり33.8秒。
スローペースにもかかわらず直線で6頭を抜き去って差し切り勝ちした素質を買います。
このとき勝ったかに見えた2着アルミレーナの鞍上が蛯名騎手でした。
間近で見ていたレッドルチアの良さを引き出してくれれば、いきなりでも勝ちはあると見ます。
もう1頭のジュンヴァリアスは(1-1-2-2)で、馬券を外しても4着、6着と安定した成績が魅力。
戦ってきた相手にも不足はありません。
昨年11月19日に行なわれた東京芝1,800m(稍重)の新馬戦でサーベラージュが勝っていますが、同日同距離のメイン東スポ2歳Sでジュンヴァリアスは6着ながらサーベラージュより1.4秒早く入線していますから、単純に7馬身の大差。
良馬場で1ハロン短縮でも、前走14着に敗れたサーベラージュとの差は、そうそう縮まりそうにありません。
○タイセイブレークがあまり人気になっていないのは嬉しいかぎりです。
レッドアンシェル、モンドキャンノと強い相手とぶつかりながら、しっかり決め手を発揮して(1-0-1-2)。
唯一掲示板を外した前走も6着0.4秒差で、大崩れはしていません。
前走の万両賞でタイセイブレークに先着した▲ブリラーレは、もっと堅実。
(1-1-1-1)で、馬券を外した2走前もアリンナ、キャスパリーグの4着でした。
7R サラ系4歳上500万下
ダート1,600m
◎ 10 コアプライド
○ 8 スケールアップ
▲ 4 カンタオール
三連複 4-8-10
三連単 10→4→8
芝でマイルといえば競馬の花形ですが、フェブラリーSが行なわれるダート1,600mって、案外、施行機会が多くはないのですね。
それもそのはず、中央10場でダートマイルコースが設定されているのは東京競馬場だけ。
しかも芝スタート、500mを超える日本最長の直線は、コース適性を要します。
このコース適性を重視した結果、なんとも堅い買い目になってしまいました。
今開催では2月4日の8Rが基準。
出走は人気の3頭、カンタオール、スケールアップ、プライズコレクターでした。
3着カンタオールと4着プライズコレクターの間に0.5秒、約2馬身半の差がありましたので、○スケールアップ、▲カンタオールの順に印を打ちます。
東京ダート1,600mに限れば▲のほうが近3走(0-1-2-0)で適性はありそうに見えますが、斤量差1kgは前走と変わらず。
○とて全ダート(1-4-1-6)、東京ダート(0-2-1-1)で安定感は抜群ですから、素直に前走の着順通りとします。
ただ、9ヶ月の休み明けがネックではあるものの、前走の東京ダートマイルで○より0.5秒早いタイムで勝った◎コアプライドが不気味です。
5歳馬で2勝(内1勝は芝)していて、ダートに限れば(1-2-1-0)と馬券を外していません。
休み明けで人気が下がることを期待し、デムーロ騎手の腕を信頼して三連単でも勝負してみたいと思います。
8R サラ系4歳上1000万下
芝2,000m
◎ 6 ストレンジクォーク
○ 10 レッドシルヴィ
▲ 5 リノリオ
三連複 5-6-10
三連単 6→10→5
人気のストレンジクォークとエニグマバリエートを比べたとき、基準となるのが昨年10月の習志野特別。
勝ち馬ミライヘノツバサに0.2秒差の2着まで迫った◎ストレンジクォークに対し、エニグマバリエートはさらに0.7秒遅れて10着でした。
ミライヘノツバサが迎春Sで勝ち、AJCCでも3着と好走していますから、ここは素直にストレンジクォークを本命に指名します。
続く対抗はエニグマバリエートにしたいところですが、牝馬4歳のレッドシルヴィがどうも気になります。
東京1,800mで争われた前走、前が壁になる不利を受けながらメンバー最速の上がり33.8秒で駆け上がって0.4秒差の10着。
着順以上に強い競馬で、1ハロン延長されればどうなっていたかわかりません。
それだけ強い脚を使っておきながらの連闘ですから、前走は脚を余していたと思われます。
しかも牝馬で斤量の恩恵もあり、大外から他馬を気にすることなく上がれれば、勝ち負けまであるかもしれません。
穴馬は▲リノリオ。
2走前の恋次ヶ浜特別を物差しにすれば人気馬には劣るものの、左回りは割と巧くこなせていて、芝の2勝は左回りでのもの。
3走前、左回りの尾張特別(4着)で上がり最速(34.3秒)を出した藤岡騎手との再コンビで、2走前のリベンジに挑みます。
9R ヒヤシンスステークス
ダート1,600m
◎ 2 エピカリス
○ 6 シゲルベンガルトラ
▲ 14 グッドヒューマー
三連複 2-6-14
プラタナス賞で同舞台も制覇している無敗の逃げ馬◎エピカリスが、圧倒的な1番人気。
これが馬券を外せばたちまち万馬券になるところですが、2枠2番の好位を引いてしまい、どうも逆らえそうにありません。
ここは一本かぶりに屈して本命にしつつ、遊びのつもりで穴馬2頭を探しました。
内枠から先行できそうなシゲルベンガルトラは、ダートに転向してから(1-1-1-0)で複勝圏内を外していません。
いずれも人気より上の着順に入ってくる伏兵的な存在です。
同馬主でオキザリス賞(東京1,400m)では先着したシゲルコングも大外にいますが、前走Jpn1を勝って斤量57kgがエピカリスと同じではネック。
となればオキザリス賞4着でも0.1秒差だった▲グッドヒューマーの決め手に期待します。
距離の不安はあるものの、ここまでオキザリス賞以外は(2-1-1-0)。
着差も0.5秒以内で、下位人気に甘んじるような馬ではなさそうです。
じつはもうひとつ別系統で、カトレア賞を基準としてモンサンレガーメ-コーカスの先行馬2頭のラインも検討していたのですが、足抜きの良い重馬場でようやくエピカリスの良馬場の勝ちタイムとほぼ同じですので、今ひとつ決め手に欠けた印象です。
10R アメジストステークス
芝2,000m
◎ 3 メートルダール
○ 6 トーセンマタコイヤ
▲ 5 ハッピーユニバンス
☆ 2 タイセイサミット
三連複 4頭ボックス
ここまで来ると上位は伯仲でも、この4頭が抜けて見えます。
◎○☆の3頭は複勝圏内を外したのがそれぞれ2回、1回、3回と超堅実。
他馬が数多くの負けを積み重ねている中で、際立っています。
▲は近走が案外で、複勝圏内を10回も外している馬ですが、ずっと「そろそろ」と思って個人的に追いかけ続けている馬でもあります。
今回、鞍上52kgの利を活かして名手・武豊がどこまで変わり身を見せてくれるか、期待しています。