天皇賞(春) 三連複一本勝負
2017年4月30日(日)京都11R
サラ系4歳上オープン 定量
芝右3,200m 17頭 15:40発走
【予想】
◎ 3 キタサンブラック
○ 12 ゴールドアクター
▲ 13 トーセンバジル
☆ 7 アルバート
【買い目】
三連複 3-7-12 100円
※当記事は、27日(木)夜時点での予約配信です。
今週末はオッズ・馬体重を参照しての配信ができません、ご了承ください。
買い目の変更がありましたらツイッターでつぶやきます。
絶好の内枠3番を引いた◎キタサンブラックを、ここは外すわけにはいきそうにありません。
サトノダイヤモンドと1番人気を争うことになると思われますが、私は軍配をキタサンブラックに挙げます。
巷間いわれているように、有馬記念では2kgの斤量差があったことも理由のひとつではありますが、他にもサトノダイヤモンドにはいくつか不安な点があるように見えます。
まず単純に、4歳という幼さ。
サトノダイヤモンドの前走、阪神大賞典は確かに強い競馬をしましたが、1周目の3コーナー入り口から4コーナーにかけて、ルメール騎手がだいぶ折り合いに苦労しているようにも見えました。
実際、レースは最初にレーヴミストラルが仕掛け、次いで1周目のホームストレッチでウインスペクトルが逃げ出してしまうミドルペース。
それでも豪腕でダイヤモンドを御してしまうところが外国人騎手らしいですが、坂を二度下る京都競馬場の2ハロン延長となれば、話は別です。
春の4歳馬には、相当きつい舞台になると思われます。
加えて、当然キタサンブラックのマークがきつくなり、ヤマカツライデンの逃げ、さらには後述するようにゴールドアクターの早めの仕掛けも考えられますので、自然、先行馬に楽なペースにはなりそうにない。
となると、好位差しが理想のサトノダイヤモンドにとっても、先輩たちの迫力に呑まれてしまう可能性は捨てきれません。
とかく内枠先行が有利な現代競馬にあって、2強対決では、
「両雄並び立たず」
といった結果になることが意外と多いものです。
単純に、昨年4歳時に規格外の強さで天皇賞(春)を勝っているキタサンブラックが、今年、さらに5歳になって力をつけて出てくるわけですから、当年とって4歳のサトノダイヤモンドに負けるわけにはいきません。
サトノダイヤモンドはメディアが作り出す過剰人気も差し引いて、ここは思いきって買い目から外したいと思います。
同様の理由で、今回、4歳馬はすべて外してみました。
○ゴールドアクターは、前走叩いた上積みを期待して、人気が落ちるであろう今でこそ買いの1頭。
昨春の天皇賞では12着と惨敗していますが、1番人気に推されて4コーナーでは2位で回ってきたほどの実力馬です。
有馬記念だって0.1秒差の3着、4着馬には0.2秒突き放しています。
前走の直線、脚が止まったようにも見えたことから、実力に比して不当に人気は上がらないと踏みました。
あとは長距離実績の少なさも、この馬が買い控えられてしまう要因のひとつ。
3,000m以上のレースでは、まだ幼い3歳時の菊花賞3着しか実績がありません。
(ちなみに同9着がワンアンドオンリーでした)
ただ、私が注目したのは、2,600mですが3歳500万条件の一戦。
少頭数で相手が弱かったというのもあるのですが、3ヶ月の休み明けから余裕で逃げて1着、その後1000万条件と連勝しての菊花賞参戦につなげました。
逃げたのはこのレース1回きりですが、私の目には、前に壁を置かなくてもあっさり勝ちきれるくらいの冷静さが早くから備わっているように映りました。
ここで不気味な存在なのが、テン乗りとなる横山騎手。
「ノリポツン」
の秘策で知られ、時にファンを落胆させることもありますが、上手いときは本当に上手い騎手です。
希望していた内枠が取れなかった今回、じつは私、まるで昨年のブラジルカップでミツバがやってみせたように、ゴールドアクターが大逃げを打つ展開もひそかに期待していたりします。
ヤマカツライデンも大外、騎手たちの注目がキタサン‐サトノの攻防に集まっているとすれば、案外、ノーマークから飛び出して楽逃げという目もあるのではないでしょうか。
逆に無理をさせず、
「ポツン」
と後方待機をやらかして、やっぱり慨嘆することになるかもしれませんが。
▲トーセンバジルは、前がやりあった展開のときに、実は伸びてくるだろうと考えている1頭です。
前走は0.6秒と着差こそ離されたものの、サトノダイヤモンド、シュヴァルグランに続く3着。
しかもかなり大外を追い込むコースロスがあり、上がり3ハロンは35.8秒でメンバー2位、目の覚めるような切れ味鋭い末脚でした。
まともに内を突いて2ハロン延長すれば、逆転もできそうです。
それでなくとも包まれづらい外の7枠13番は追い込み馬にとっては好位置。
淀の3,200mでは厳しいかもしれませんが、開き直って大外一気でも面白そうです。
ただ、強い馬が積極的に火花を飛ばし合う展開になったとき、けっきょく最後に物を言うのはスタミナだったりします。
そうなると、抜群のステイヤー適性を見せる☆アルバートが気になって仕方ありません。
ステイヤーズSでは57kgと断然の1番人気を背負い、ファタモルガーナ(鞍上56kg)にクビ差1着。
5着タマモベストプレイ(同56kg)にも1.4秒と大差をつけています。
そして圧巻は前走、ダイヤモンドS。
最初の1,000m64秒のスローペースでありながら、4コーナーで後方3頭目くらいから大外を追い込んで1着、脅威の上がり最速33.4秒でした。
しかもよく見ると、見せムチと手綱を引いて追うだけで、ステッキが一度も打たれていないのだから恐れ入ります。
58kgを背負ってこの強さ。51kgだった2着ラブラドライトにさえ1馬身差以上つけています。
以下、7着9歳のファタモル爺さん(さすがにキツそう)、11着プロレタリアトもまとめて置き去りに。
昨年のこのレースでキタサンブラックに0.5秒差6着なら、まだまだ侮れません。