的中アピールに惑わされない
先週の春雷S、皐月賞の結果は以下のとおり。
【春雷S 予想】
◎ 3 オメガヴェンデッタ → 5着
○ 1 コスモドーム → 4着
☆ 13 トウカイセンス → 8着
【皐月賞 予想】
◎ 7 ペルシアンナイト → 2着
○ 5 レイデオロ → 5着
▲ 11 アルアイン → 1着(9番人気)
→ 7‐11馬連なら8,710円、ワイドなら2,250円!
【当連載の収支】
+7,710円
皐月賞はレイデオロの追い込みが届かず、3万馬券まで痛恨の1馬身半差となりました。
結果論からいえば、レイデオロはここをステップに使ったということですね。
しかし、それでも2番人気スワーヴリチャード(6着)、1番人気ファンディーナ(7着)、3番人気カデナ(9着)よりもきっちり上位に来ているわけですから、人気が集まりすぎなければダービーでも狙ってみたい決め手のある馬です。
ところで、桜花賞に引き続き、皐月賞でも3頭中2頭が馬券に絡むくらいには予想の精度を高めることができました。
もちろん三連複1点で勝負しているので、いずれも負けは負けなのですが、もし馬連やワイド3頭ボックスだったら数千円の勝ちだったと思うと、人間、惜しいことをしたと悔やみたくもなるものです。
しかし、ここでメンタル的に踏ん張って自分の買い方を貫けるかどうかが、年間トータルで見たときの「馬券の勝ち組」になれるか否かの分かれ道だと私は思います。
試しに、当の著者本人は買ってもいないのに、先ほどの結果欄に馬連・ワイドの配当を大げさに書いてみました。
9番人気で1着に激走してくれたこともあり、けっこう配当がつきましたね。
これだけ見ると、自分で言うのもアレですが、買い方次第ではなんだかちょっと勝てそうな気になってきませんか?
これと同じカラクリを使っているのが競馬新聞です。
競馬新聞の予想ほど参考にしてはならないものはないと、私は思っています。
というのも、競馬新聞が至上の命題としているのは、
「読者に当てさせること」
であり、
「読者を儲けさせること」
ではないからです。
そのため、本命筋をしっかり漏らさずに◎○▲△×☆といった多めの印をつけ、どれかが引っかかれば、翌週、さも当たったかのように誇張して書く。
えてして多くの競馬ファンには、過去を回顧するよりも次のレースに目を向けがちな傾向がありますから、過去の的中が華々しく書かれていれば、さほど深く検証することなく信用してしまうかもしれません。
結果、
「回収率より的中率」
という買い方になってしまう。
私の馬券術では1年約50週×200円の出資で、1年に1度の万馬券的中があればよく、3万馬券を狙う場合には3年に1度の的中率でいいわけですから、気楽なものです。
実際、今年は昨年の阪神カップの勝ち分で遊んでいるわけですし、ツイッターの買い目で金鯱賞ワイド万馬券も当てています。
焦って買い方を変えたり、買い目を増やしたら負け。
世に華々しい的中アピールは数あれど、それらに惑わされず自分のスタイルを崩さないことが、競馬という「メンタルのゲーム」の必勝法ではないかと私は考えています。