マイラーズC 三連複一本勝負
2017年4月23日(日)京都11R
サラ系4歳上オープン 別定
芝右1,600m 11頭 15:35発走
【予想】
◎ 3 フィエロ
○ 7 プロディガルサン
▲ 5 ダッシングブレイズ
☆ 9 クルーガー
【買い目】
三連複 3-7-9 100円
別に私はJRAの回し者ではありませんが、愛用しているJRA-VAN(iPhone版)の馬柱に、今週からペース判定(S・M・H)が表示されることになりました。
これまでは各レースの着順・ラップのページに飛ばないとペースが確認できなかっただけに、この仕様変更は個人的には非常に嬉しいものです。
プレゼント応募の際などに、何度か要望を書き込んでいた甲斐がありました。
同様の要望がどれだけあったかはわかりませんが、末端のユーザーの意見をしっかり反映させている姿勢には頭が下がります。
ということで、早速この機能を活用してみたいと思います。
オッズ上位3頭の脚質判定と、近5走のペース判定は下記のとおり。
1番人気 エアスピネル 先 SMSSS
2番人気 イスラボニータ 先差 MMSSS
3番人気 ブラックスピネル 先 SMMSS
どちらかというと先行意欲が強めの3頭ですが、近5走のペースを見ていくと、ハイペースを経験している馬が1頭もいません。
最近の競馬にありがちな、見応えの劣る消極的なスローペース症候群からの直線よーいドンの展開といってしまえばそれまでですし、自分でペースを作れるのが先行馬の強みではあるのですが、ハイペースで押し切ってこそ本当に強い先行馬だと私は考えています。
特に京都金杯の1・2着、東京新聞杯の1・3着であり、たまたま名前も似ていることから「スピネル」馬券は過剰に人気しがちかと思われます。
京都金杯ではブラックスピネルより前で競馬をしたエアスピネルが、東京新聞杯では逆に押し出されるようにして逃げたブラックスピネルが、それぞれ勝っていますので、上位3頭の位置取り争いは苛烈になりそうです。
となると、先行馬同士がやり合ってある程度ペースが流れる展開も予想できます。
実際、22日(土)に行なわれた京都芝コースのレースは、5レースすべてでミドルペース。
差しも決まる馬場になっていました。
そこで、今回は決め手のある差し馬に賭けてみたいと思います。
◎フィエロは8歳であることが人気落ちの原因と思われますが、今回56kgで戦えるところが魅力です。
阪神カップでは57kgを背負って同斤量のイスラボニータにタイム差なし。
京都金杯では57.5kgを背負ってエアスピネル(56.5kg)・ブラックスピネル(55kg)双方にわずか0.1秒差。
前走・高松宮記念の記事で「フィエロの本職はマイル」と書いたように、57kgを背負ってハイペースの6ハロン戦を経験してからのここが狙い目で、流れる展開から悠々と抜け出す青写真を描けます。
○プロディガルサンは東京新聞杯でブラックスピネルにタイム差なし2着を評価しました。
スローペースにもかかわらず、6番手からの好位差しで、上がり最速の32.0秒ですから決め手に不足ありません。
とかくマイル路線に戻ってきて結果を出しているエアスピネルの陰に隠れがちですが、じつはこの馬も同じマイル転向組。
2,000m以上の長い距離でも好位先行して走りきるスタミナの持ち主ですから、ペースが流れてスタミナ勝負となれば勝機があります。
メンバー中最少、唯一の2勝馬であることも、裏を返せばエリートの証。
新馬戦→2歳オープンと連勝して重賞で善戦し(2-2-1-4)、複勝率55.6%とまずまず安定しており、複勝式馬券だからこそ狙ってみたい馬です。
穴馬はダッシングブレイズと悩みに悩んだ末に、☆クルーガーを挙げました。
ダッシングブレイズは、昨年の東京新聞杯の時点ではG1も狙えると思っていた馬なのですが、浜中騎手の無理なイン突きによる落馬競走中止が手痛い誤算でした。
前走で、復帰後ようやく1勝を挙げることができましたが、それもひとつ格の落ちるオープン競走で、時計のかかる道悪も影響してのもの。
ダービーCT、京王杯SCでは速い上がりも使って2馬身差までは詰めているものの、2走前が人気を背負って4馬身差の大敗と案外だったことから、東京新聞杯のダメージが未だ少なからずあるように思います。
その因縁の浜中騎手への乗り替わりも割引材料。
とにかく直線一気が魅力の馬なので、前走のデムーロ騎手のように真っ直ぐ御しきれないと、全力を出しきれない可能性があります。
その点、昨年のマイラーズC勝ち馬クルーガーは、まだ1年の骨折休養明けの影響がどれだけあるのか未知数ですから、人気を落とした今回、ギャンブルとして賭けてみる妙味が生まれます。
昨年、ミドルペースを4角12番手から追い込んで1:32.6(上がり最速34.0)。
京都金杯(ミドルペース)のエアスピネルより0.2秒(=1馬身)、マイルCS(ミドルペース)のイスラボニータよりも0.5秒(=2馬身半)早い勝ち時計ですから、いきなり斤量57kgでも穴を開ける素材は充分に持っています。
鞍上も先週、晴れてG1ジョッキーの仲間入りを果たした松山騎手。
マークが薄くなった今回、闊達な立ち回りを期待します。